腐った妄想の吐きだし口。
現在は聖闘士星矢の蠍座のミロのハマっております。
2015/06/23 (Tue)22:41
鍛錬をサボって向かうは、闘技場の裏の森だ。
そこの奥には小さな泉があって、サボるには最適なのだ。
このかったるい仮面を外して、顔を洗いてぇ。
急ぎ足で泉に向かうと、驚いたことにそこには先客がいた。
「お前、何してるの?」
不機嫌を露わにし、後ろから声を掛けるとゆっくりと先客が振り返った。
その姿に唖然としてしまう。
だって、不自然に青白い顔に痩せこけた頬。
目の下には隈が出来ていて、目の周りは落ち窪み瞳がぎょろりとしている。
唇はかさかさで皮がむけているし、金の巻き毛も、艶が悪くパサついている。
手も足も棒っきれみたいに細くて、大きさのあっていないシャツから覗く鎖骨は浮いて見えた。
今まで見たこともないほど痩せ細った小さな子供。
「はなぢ、でたの」
子供は自分の鼻を指さしながら、たどたどしい口調で言った。
確かに鼻に詰め物がしてある。鶏ガラ過ぎる見た目に目を奪われて全然気が付かなかった。
「そうか」
子供はこくりと頷くと、水面へと視線を戻した。痛々しいほど細い指先で、ぱしゃぱしゃと水面を弾いて波打つ様子を楽しんでいるようだ。
「あのな、ここは私の秘密の場所なわけ。悪いけどどいてくれない?」
子供は、手を止めるとじっと俺の顔を見た。
見るからに不健康なのに、まん丸な目玉は深い海みたいに澄んでいてなんだか吸い込まれそうで、ごくりと唾を飲み込んだ。
「おにいちゃんと、いっしょ、いいよ」
「はぁ?お前が良くても私が嫌!」
もったいぶって何言うかと思ったら…って、こいつ今俺を”お兄ちゃん”って言った?
いや、偶然だ。偶然に決まっている。今まで誰にもばれたことはない。大人の目だって楽々欺いてきたんだ。こんな子供に見抜けるはずがない。
「失礼ね、私は女だよ」
ちょっと怒っている風に声を荒げる。子供は納得がいかないとでも言いたげに眉根を寄せると、またじっと俺の顔を見つめた。
「お、ねぇちゃん?」
「そう。女聖闘士は仮面をつけるのが決まりなの。わかった」
子供は戸惑うように首をこてんと傾げ、「んー。わかった」と返事をした。返事はしたものの「おかしいな?」とまだ悩んでいるようだ。
もうこれは、かかわらないほうがいいな。
せっかくサボりに来たのにしょうがない。
諦めて、踵を返すと「いっちゃうの?」とか細い声がしたが、無視を決め込み立ち去った。
そこの奥には小さな泉があって、サボるには最適なのだ。
このかったるい仮面を外して、顔を洗いてぇ。
急ぎ足で泉に向かうと、驚いたことにそこには先客がいた。
「お前、何してるの?」
不機嫌を露わにし、後ろから声を掛けるとゆっくりと先客が振り返った。
その姿に唖然としてしまう。
だって、不自然に青白い顔に痩せこけた頬。
目の下には隈が出来ていて、目の周りは落ち窪み瞳がぎょろりとしている。
唇はかさかさで皮がむけているし、金の巻き毛も、艶が悪くパサついている。
手も足も棒っきれみたいに細くて、大きさのあっていないシャツから覗く鎖骨は浮いて見えた。
今まで見たこともないほど痩せ細った小さな子供。
「はなぢ、でたの」
子供は自分の鼻を指さしながら、たどたどしい口調で言った。
確かに鼻に詰め物がしてある。鶏ガラ過ぎる見た目に目を奪われて全然気が付かなかった。
「そうか」
子供はこくりと頷くと、水面へと視線を戻した。痛々しいほど細い指先で、ぱしゃぱしゃと水面を弾いて波打つ様子を楽しんでいるようだ。
「あのな、ここは私の秘密の場所なわけ。悪いけどどいてくれない?」
子供は、手を止めるとじっと俺の顔を見た。
見るからに不健康なのに、まん丸な目玉は深い海みたいに澄んでいてなんだか吸い込まれそうで、ごくりと唾を飲み込んだ。
「おにいちゃんと、いっしょ、いいよ」
「はぁ?お前が良くても私が嫌!」
もったいぶって何言うかと思ったら…って、こいつ今俺を”お兄ちゃん”って言った?
いや、偶然だ。偶然に決まっている。今まで誰にもばれたことはない。大人の目だって楽々欺いてきたんだ。こんな子供に見抜けるはずがない。
「失礼ね、私は女だよ」
ちょっと怒っている風に声を荒げる。子供は納得がいかないとでも言いたげに眉根を寄せると、またじっと俺の顔を見つめた。
「お、ねぇちゃん?」
「そう。女聖闘士は仮面をつけるのが決まりなの。わかった」
子供は戸惑うように首をこてんと傾げ、「んー。わかった」と返事をした。返事はしたものの「おかしいな?」とまだ悩んでいるようだ。
もうこれは、かかわらないほうがいいな。
せっかくサボりに来たのにしょうがない。
諦めて、踵を返すと「いっちゃうの?」とか細い声がしたが、無視を決め込み立ち去った。
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2015/06/23 (Tue)17:43
尾羽っSUN様から素敵なネタを頂いたので。
『一卵性の双子は縁起が悪い。
なぜならば、片方がもう一方の運気を根こそぎ吸い取ってしまうから。』
そんなつまらない迷信のせいで、俺は男に生まれながら女として生きることを強要された。
本来ならば殺されるところを、女として生きることと引き換えに生きながらえたのだから、ありがたく思えと周りは五月蠅い。別に、生かしてくれなんて頼んだ覚えはないのに。
セイ!ヤー!トゥ!!
鍛錬の声が闘技場に響く。
皆同じ仮面を被り、ある者は組手に精を出し、ある者は一心不乱に技に磨きを掛ける。
「アテナの為に」を合言葉に、鍛錬に精を出す彼女たちを横目に、欠伸を一つ。
必死に頑張っている彼女たちには悪いが、正直やる気は0一欠けらもない。
ただ、兄が聖闘士の頂点、黄金だというだけで強制的に参加させられているに過ぎないのだから。
「ほら、カノン。だらけてないでしっかり動く!!」
先輩候補生が声を張り上げるが、そんなことでやる気が出るはずもない。
気だるく「すみません」と返事をし、取りあえず形だけ取り繕う。
「まぁまぁ、そんなに怒らないでください。カノンは既に聖衣を手にしたも同然。こんな候補生に混じっての練習つまらないのでしょう」
「何たって、あのサガ様の双子の妹。私たちなど相手になるはずがない」
後でクスクスと嫌味な笑いが起きた。
殺気を纏わせてそちらを見れば、奴等は慌てて口を噤んだ。
全く、女の花園とはよく言ったもので、実際は蛇の巣窟ではないか。
群れる女は陰険なもので、敵とみなした相手を囲い込み、じわじわといびり倒すことで団結を深める。
馬鹿どもの相手がめんどくさくなった俺は、少しずつ闘技場の端へと移動すると折を見て逃げ出した。
『一卵性の双子は縁起が悪い。
なぜならば、片方がもう一方の運気を根こそぎ吸い取ってしまうから。』
そんなつまらない迷信のせいで、俺は男に生まれながら女として生きることを強要された。
本来ならば殺されるところを、女として生きることと引き換えに生きながらえたのだから、ありがたく思えと周りは五月蠅い。別に、生かしてくれなんて頼んだ覚えはないのに。
セイ!ヤー!トゥ!!
鍛錬の声が闘技場に響く。
皆同じ仮面を被り、ある者は組手に精を出し、ある者は一心不乱に技に磨きを掛ける。
「アテナの為に」を合言葉に、鍛錬に精を出す彼女たちを横目に、欠伸を一つ。
必死に頑張っている彼女たちには悪いが、正直やる気は0一欠けらもない。
ただ、兄が聖闘士の頂点、黄金だというだけで強制的に参加させられているに過ぎないのだから。
「ほら、カノン。だらけてないでしっかり動く!!」
先輩候補生が声を張り上げるが、そんなことでやる気が出るはずもない。
気だるく「すみません」と返事をし、取りあえず形だけ取り繕う。
「まぁまぁ、そんなに怒らないでください。カノンは既に聖衣を手にしたも同然。こんな候補生に混じっての練習つまらないのでしょう」
「何たって、あのサガ様の双子の妹。私たちなど相手になるはずがない」
後でクスクスと嫌味な笑いが起きた。
殺気を纏わせてそちらを見れば、奴等は慌てて口を噤んだ。
全く、女の花園とはよく言ったもので、実際は蛇の巣窟ではないか。
群れる女は陰険なもので、敵とみなした相手を囲い込み、じわじわといびり倒すことで団結を深める。
馬鹿どもの相手がめんどくさくなった俺は、少しずつ闘技場の端へと移動すると折を見て逃げ出した。
2015/06/14 (Sun)19:37
アスガルドで仮初の生を受け、眠りにつた後、俺たちはアテナの計らいにより再び地上に蘇ることとなった。
それにより、アテナ、ハーデス、ポセイドンそしてオーディーンの4神で同盟を結ぶ運びとなった。今は、同盟に向けての会議と式典の準備で聖域はてんやわんやだ。たぶん他の所も似たようなことになっているのだろう。
慌ただしくも充実した毎日を過ごしながら、俺はある夢に悩まされていた。
その夢はいつも同じだった。
裸で、ユグドラシルに取り込まれている夢。
必ず男が出てくる。顔は影になって分からない。ただ、鍛え抜かれた体付から相手の男も戦士であるという事がうかがえる。
ユグドラシルの根に自由を絡めとられている俺を、その男はじっと眺めている。
纏わりつく視線に焼かれ、体が疼く。
全身が火照り、だが自分ではどうすることもできないもどかしさに打ちひしがれる。
「…さわってくれ…たのむ…」
震える声で哀願し、男が手を伸ばしたところでいつも目が覚める。
「蠍座のミロ、参上いたしました」
教皇宮に赴くと、そこには悲痛な面持ちのシオン様がいらっしゃった。
教皇の椅子の前まで進み出ると、膝をつき頭を垂れる。
「ミロよ、お前に身に最近変わったことはないか?例えば妙に体がだるいとか、変に火照ってどうしようもないとか…」
「…はい。…毎夜、おかしな夢を見ます。ユグドラシルの根に体の自由を奪われる夢を。目が覚めた後は、必ず倦怠感におそわれます」
質問の意図がつかめず、訝しんでいると、シオン様は考え込む様につるりと顎を撫でた。
「実はな、先日アスガルドから来た使者がお前を見てこう言ったのだ。『あの人はユグドラシルの種を宿している』と」
神妙な面持ちで「これからこのシオンが話すことを、しっかりと聞くのだぞ」と前置きすると、遠くをみた。それが話辛いことを切り出す時のシオン様の癖だと前にムウが言っていたことを思い出した。
「ユグドラシルは、人に恋をするのだそうだ。恋した相手の魂に根を張り、蔦を這わせ、種を植え付ける。その種が芽吹く事が出来れば幸福を呼び、枯らしてしまえばとてつもない厄災を招く。それこそ、聖戦レベルの厄災をな」
「なん、ですと!のミロの体にその種が植え付けられていると!」
シオン様は、目を閉じると静かな声で仰った。
「一年以内に、身ごもれ」
「は?」
何とも間抜けな声が出たが、見逃してほしい。
誰だってそうだろう。男の俺に、身ごもれとはどういうことだ?
「落ち着いて聞くのだぞ、ミロよ。文献によるとな、種は宿主が身ごもれば胎児と同化するそうじゃ。それにより、浄化され危険なものではなくなる。だが、無理に取り出そうとすれば、種は芽吹くことが出来ず、あらゆる厄災が地上に降りかかることになるであろう。例え宿主が死んだとしても、結果は変わらん。アスガルドを混乱に陥れた以上の災いが起きてしまう」
「ですが、私は男でございます。男では孕めません」
「それがな、ユグドラシルの種を宿した羊飼いの少年が、狼と交わり子を産んだ伝承が残っている」
絶句した。
誇り高き黄金聖闘士が、犬相手に腰を振るとな?
リアルに頭の中に浮かんだ映像に身震いした。
いくら地上の愛と平和のためとはいえ、絶対に御免こうむる。
「案ずるな。家畜と交われとは言わん。再来週に執り行われる式典中に夫を探せばよい。これからの世代を動かす大々的な催しじゃ、各地から猛者が集まる。夫として申し分がない者が見つかるだろう。各代表にはこちらから文書出しておくのでな、その辺は良きに計らってくださる」
そんな、いい笑顔で言われても言っていることは最低だ。
犬よりはましだが、結局男相手に身売りしろと言われているも同然だ。
頭の中が真っ白になりながら、「御意」と自分の口が発した声を他人事のように聞いていた。
『全く、あなたという人は…だから放っておけないんですよ』牡羊座のムウ
『す、すまん。俺はそういうことに疎くてな』獅子座のアイオリア
『これからゆっくり教えてください。名前以外のあなたのことを』アンドロメダ座の瞬
『お前には返しきれない恩がある。だが、それだけじゃないんだ。俺自身がお前を必要としている』海龍(双子座)のカノン
『いつまでも子ども扱いしないでください。俺は一人前の男だ』海魔人のアイザック
『フン。予が直々に茶番に付き合ってやろう。ありがたく思うのだな』冥王ハーデス
『言うな。最初はどうであれ、今はラダマンティス様の代わりではなく、お前を愛している』 天哭星ハーピーのバレンタイン
『お前の無邪気な顔を見ていると、妹を…いや、何でもない(俺は何を言おうとしたんだ!)』エイクシュニルのスルト
『一本気な男だな。そういうのは嫌いじゃない』グラニルのシグムンド
定番カプから意外なあのカプまで。
イベントスチル150枚、ED36通りの大ボリュームで満足間違いなし(*ノωノ)
新たな萌えの扉を開いてくださいv
城戸沙織個人サークル 女神屋
パラダイス銀河〇〇 お品書き
新作ゲーム
「リンゴヒメの嫁入り」R18
(ミロ受け ゲスト絵師:パンドラ、テティス、アンドレアス)
新刊
「禁断~第3章~」R18
(カミュミロ前提氷河+アイザックミロ)
既刊
「禁断~第2章~」R18
(カミュミロ前提氷河+アイザックミロ)
「ガールズトーク」R18
(カノミロ+サガニ+リアシュラ)
それにより、アテナ、ハーデス、ポセイドンそしてオーディーンの4神で同盟を結ぶ運びとなった。今は、同盟に向けての会議と式典の準備で聖域はてんやわんやだ。たぶん他の所も似たようなことになっているのだろう。
慌ただしくも充実した毎日を過ごしながら、俺はある夢に悩まされていた。
その夢はいつも同じだった。
裸で、ユグドラシルに取り込まれている夢。
必ず男が出てくる。顔は影になって分からない。ただ、鍛え抜かれた体付から相手の男も戦士であるという事がうかがえる。
ユグドラシルの根に自由を絡めとられている俺を、その男はじっと眺めている。
纏わりつく視線に焼かれ、体が疼く。
全身が火照り、だが自分ではどうすることもできないもどかしさに打ちひしがれる。
「…さわってくれ…たのむ…」
震える声で哀願し、男が手を伸ばしたところでいつも目が覚める。
「蠍座のミロ、参上いたしました」
教皇宮に赴くと、そこには悲痛な面持ちのシオン様がいらっしゃった。
教皇の椅子の前まで進み出ると、膝をつき頭を垂れる。
「ミロよ、お前に身に最近変わったことはないか?例えば妙に体がだるいとか、変に火照ってどうしようもないとか…」
「…はい。…毎夜、おかしな夢を見ます。ユグドラシルの根に体の自由を奪われる夢を。目が覚めた後は、必ず倦怠感におそわれます」
質問の意図がつかめず、訝しんでいると、シオン様は考え込む様につるりと顎を撫でた。
「実はな、先日アスガルドから来た使者がお前を見てこう言ったのだ。『あの人はユグドラシルの種を宿している』と」
神妙な面持ちで「これからこのシオンが話すことを、しっかりと聞くのだぞ」と前置きすると、遠くをみた。それが話辛いことを切り出す時のシオン様の癖だと前にムウが言っていたことを思い出した。
「ユグドラシルは、人に恋をするのだそうだ。恋した相手の魂に根を張り、蔦を這わせ、種を植え付ける。その種が芽吹く事が出来れば幸福を呼び、枯らしてしまえばとてつもない厄災を招く。それこそ、聖戦レベルの厄災をな」
「なん、ですと!のミロの体にその種が植え付けられていると!」
シオン様は、目を閉じると静かな声で仰った。
「一年以内に、身ごもれ」
「は?」
何とも間抜けな声が出たが、見逃してほしい。
誰だってそうだろう。男の俺に、身ごもれとはどういうことだ?
「落ち着いて聞くのだぞ、ミロよ。文献によるとな、種は宿主が身ごもれば胎児と同化するそうじゃ。それにより、浄化され危険なものではなくなる。だが、無理に取り出そうとすれば、種は芽吹くことが出来ず、あらゆる厄災が地上に降りかかることになるであろう。例え宿主が死んだとしても、結果は変わらん。アスガルドを混乱に陥れた以上の災いが起きてしまう」
「ですが、私は男でございます。男では孕めません」
「それがな、ユグドラシルの種を宿した羊飼いの少年が、狼と交わり子を産んだ伝承が残っている」
絶句した。
誇り高き黄金聖闘士が、犬相手に腰を振るとな?
リアルに頭の中に浮かんだ映像に身震いした。
いくら地上の愛と平和のためとはいえ、絶対に御免こうむる。
「案ずるな。家畜と交われとは言わん。再来週に執り行われる式典中に夫を探せばよい。これからの世代を動かす大々的な催しじゃ、各地から猛者が集まる。夫として申し分がない者が見つかるだろう。各代表にはこちらから文書出しておくのでな、その辺は良きに計らってくださる」
そんな、いい笑顔で言われても言っていることは最低だ。
犬よりはましだが、結局男相手に身売りしろと言われているも同然だ。
頭の中が真っ白になりながら、「御意」と自分の口が発した声を他人事のように聞いていた。
『全く、あなたという人は…だから放っておけないんですよ』牡羊座のムウ
『す、すまん。俺はそういうことに疎くてな』獅子座のアイオリア
『これからゆっくり教えてください。名前以外のあなたのことを』アンドロメダ座の瞬
『お前には返しきれない恩がある。だが、それだけじゃないんだ。俺自身がお前を必要としている』海龍(双子座)のカノン
『いつまでも子ども扱いしないでください。俺は一人前の男だ』海魔人のアイザック
『フン。予が直々に茶番に付き合ってやろう。ありがたく思うのだな』冥王ハーデス
『言うな。最初はどうであれ、今はラダマンティス様の代わりではなく、お前を愛している』 天哭星ハーピーのバレンタイン
『お前の無邪気な顔を見ていると、妹を…いや、何でもない(俺は何を言おうとしたんだ!)』エイクシュニルのスルト
『一本気な男だな。そういうのは嫌いじゃない』グラニルのシグムンド
定番カプから意外なあのカプまで。
イベントスチル150枚、ED36通りの大ボリュームで満足間違いなし(*ノωノ)
新たな萌えの扉を開いてくださいv
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パラダイス銀河〇〇 お品書き
新作ゲーム
「リンゴヒメの嫁入り」R18
(ミロ受け ゲスト絵師:パンドラ、テティス、アンドレアス)
新刊
「禁断~第3章~」R18
(カミュミロ前提氷河+アイザックミロ)
既刊
「禁断~第2章~」R18
(カミュミロ前提氷河+アイザックミロ)
「ガールズトーク」R18
(カノミロ+サガニ+リアシュラ)
2015/06/01 (Mon)18:16
ミ「カミュ、たまには俺に身を預けてみないか?」
カ「いや遠慮する。人に触られるのは好きじゃないんだ」
ミ「えぇ~、たまには俺にさせてくれてもいいじゃん。ほら、ここに横になって」
カ「ちょ、なにする!!」
ミ「大丈夫、すぐ気持ちよくなるから力抜いて、ね?」
カ「ああぁ、ああ…」
ミ「そんなカワイイ声出して。カミュって感じやすいんだな」
カ「ミ、ミロ…いいかげんにぃ…」
ミ「あ、暴れないで」
カ「痛ぃ、もっと優しくしてくれ」
ミ「だから暴れるなって言ったのに。大人しくしてれば気持ちいいんだからさ」
カ「…”ミロ”がだろう」
ミ「カミュだってすっきりするんだからいいじゃないか」
仕上げとばかりにカミュの耳に息をフーと吹きかけると、カミュはぶるりと体を震わせた。
カ「いつ鼓膜を破られるかとひやひやした」
ミ「あんなに気持ちよさそうな声出してたくせに、酷い言い草だな」
カミュは不服そうに耳たぶを擦るとミロを睨みつける。と言っても、本気で怒っていないことは丸わかりなのだが。
カ「ふむ。礼に今度は私がお前の穴を掃除してやろう」
カミュはニヤリと笑うと、隣に並ぶミロの尻をつるりと撫でた。
ミロカミュに見せかけて、のありがちネタでございます。
カ「いや遠慮する。人に触られるのは好きじゃないんだ」
ミ「えぇ~、たまには俺にさせてくれてもいいじゃん。ほら、ここに横になって」
カ「ちょ、なにする!!」
ミ「大丈夫、すぐ気持ちよくなるから力抜いて、ね?」
カ「ああぁ、ああ…」
ミ「そんなカワイイ声出して。カミュって感じやすいんだな」
カ「ミ、ミロ…いいかげんにぃ…」
ミ「あ、暴れないで」
カ「痛ぃ、もっと優しくしてくれ」
ミ「だから暴れるなって言ったのに。大人しくしてれば気持ちいいんだからさ」
カ「…”ミロ”がだろう」
ミ「カミュだってすっきりするんだからいいじゃないか」
仕上げとばかりにカミュの耳に息をフーと吹きかけると、カミュはぶるりと体を震わせた。
カ「いつ鼓膜を破られるかとひやひやした」
ミ「あんなに気持ちよさそうな声出してたくせに、酷い言い草だな」
カミュは不服そうに耳たぶを擦るとミロを睨みつける。と言っても、本気で怒っていないことは丸わかりなのだが。
カ「ふむ。礼に今度は私がお前の穴を掃除してやろう」
カミュはニヤリと笑うと、隣に並ぶミロの尻をつるりと撫でた。
ミロカミュに見せかけて、のありがちネタでございます。
2015/05/27 (Wed)13:49
定期報告で、半年ぶりに聖域に帰館した。
正直、ミロと顔を会せるのは怖い。もしも彼女が他の男の腕の中にいるところを見てしまったら、私は正気を失うだろう。
ミロを氷の棺に閉じ込め、相手の男は止めを刺さずにじわじわと嬲り殺す。
それが、聖闘士にあるまじき行為だったとしても。
このまま逃げ帰ってしまいたい。ミロの口から否定の言葉を聞きたくない。
だが、何時までも逃げているわけにもいかない。きちんと話をしなければ。
未だかつてないほど重い足取りで、長い長い石段を踏みしめた。
白羊宮を抜け、金牛宮を通り過ぎたころ、違和感を覚えた。
獅子宮を前にして、それは確信に変わった。
天蠍宮にミロの小宇宙が感じられない。
天蠍宮だけではなく、聖域中を探ってみても彼女の気配は掴めなかった。
「いない?」
「あぁ、巡業で聖域を離れてる。なんか長くかかるらしくて、暫く留守にするらしいぞ」
「どこへ?聖域の近辺か?」
「さぁ?そこまでは知らん。兄さんなら知ってるかもな」
「そうか。ありがとう」
礼を言うと、獅子宮の主は「どういたしまして」と、中断していた筋トレを再開した。
その様子を何の気なしに見つめる。ようは、進むだけの気力が一気に抜けてしまったのである。
「どうした?浮かない顔をして。よかったらカミュも一緒にやるか?」
暑苦しい誘いに軽く手を振って辞退の意思を示し、本代を切り出した。
「……ミロのことなんだが。彼女に変わったことはなかったか?例えば………親しい人間ができた、とか」
少しでも情報が欲しかった。冷静な話し合いをするために。
アイオリアは、腕立て伏せをしながら首を傾げると、
「??それは、俺よりお前の方が詳しいんじゃないのか。親友だろ」
”親友”その言葉が重くのしかかる。
目を伏せ、こっそり溜息を吐きだすと
「邪魔したな」
今度こそ獅子宮を後にした。
処女宮を過ぎ、無人の天秤宮を抜け、主のいない天蠍宮に差し掛かったところで、思わぬ人物の出迎えにあった。
「よ、久しぶりだなカミュ」
気さくな笑顔を貼り付けて、柱にもたれかかっていたのはカノンだ。
「あなたがどうしてここに?天蠍宮の主は不在だと聞いたが?」
「ちょっと、お前と話がしたくてな。悪いが後で双児宮まできてくれないか?」
カノンがこれ見よがしに右手を振って見せた。そこに握られていたのは一通の手紙。
薄汚れだいぶくたびれたそれに、確かに見覚えがあった。
あまりのショックに言葉をなくし、呆然と立ちすくむ。
「確かに、約束したぞ」
ポンポンと私の肩を叩くと、彼は自宮に向かい石段を下って行った。
取りあえずはここまで。
後2回でおわります。次回、カノンがカミュの尻を叩いて聖域から追い出してミロと再会したらすべてが丸く収まるはず。
正直、ミロと顔を会せるのは怖い。もしも彼女が他の男の腕の中にいるところを見てしまったら、私は正気を失うだろう。
ミロを氷の棺に閉じ込め、相手の男は止めを刺さずにじわじわと嬲り殺す。
それが、聖闘士にあるまじき行為だったとしても。
このまま逃げ帰ってしまいたい。ミロの口から否定の言葉を聞きたくない。
だが、何時までも逃げているわけにもいかない。きちんと話をしなければ。
未だかつてないほど重い足取りで、長い長い石段を踏みしめた。
白羊宮を抜け、金牛宮を通り過ぎたころ、違和感を覚えた。
獅子宮を前にして、それは確信に変わった。
天蠍宮にミロの小宇宙が感じられない。
天蠍宮だけではなく、聖域中を探ってみても彼女の気配は掴めなかった。
「いない?」
「あぁ、巡業で聖域を離れてる。なんか長くかかるらしくて、暫く留守にするらしいぞ」
「どこへ?聖域の近辺か?」
「さぁ?そこまでは知らん。兄さんなら知ってるかもな」
「そうか。ありがとう」
礼を言うと、獅子宮の主は「どういたしまして」と、中断していた筋トレを再開した。
その様子を何の気なしに見つめる。ようは、進むだけの気力が一気に抜けてしまったのである。
「どうした?浮かない顔をして。よかったらカミュも一緒にやるか?」
暑苦しい誘いに軽く手を振って辞退の意思を示し、本代を切り出した。
「……ミロのことなんだが。彼女に変わったことはなかったか?例えば………親しい人間ができた、とか」
少しでも情報が欲しかった。冷静な話し合いをするために。
アイオリアは、腕立て伏せをしながら首を傾げると、
「??それは、俺よりお前の方が詳しいんじゃないのか。親友だろ」
”親友”その言葉が重くのしかかる。
目を伏せ、こっそり溜息を吐きだすと
「邪魔したな」
今度こそ獅子宮を後にした。
処女宮を過ぎ、無人の天秤宮を抜け、主のいない天蠍宮に差し掛かったところで、思わぬ人物の出迎えにあった。
「よ、久しぶりだなカミュ」
気さくな笑顔を貼り付けて、柱にもたれかかっていたのはカノンだ。
「あなたがどうしてここに?天蠍宮の主は不在だと聞いたが?」
「ちょっと、お前と話がしたくてな。悪いが後で双児宮まできてくれないか?」
カノンがこれ見よがしに右手を振って見せた。そこに握られていたのは一通の手紙。
薄汚れだいぶくたびれたそれに、確かに見覚えがあった。
あまりのショックに言葉をなくし、呆然と立ちすくむ。
「確かに、約束したぞ」
ポンポンと私の肩を叩くと、彼は自宮に向かい石段を下って行った。
取りあえずはここまで。
後2回でおわります。次回、カノンがカミュの尻を叩いて聖域から追い出してミロと再会したらすべてが丸く収まるはず。