忍者ブログ
腐った妄想の吐きだし口。 現在は聖闘士星矢の蠍座のミロのハマっております。
2025/05/24 (Sat)08:53
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2015/05/17 (Sun)22:49
弟子たちが寝静まった後、カミュは家を抜け出し氷でできた天然の椅子に座り手紙を読み返していた。
手紙の主はミロだ。筆まめな彼女は、毎月手紙をくれる。日常のちょっとしたことが書き連ねられたそれは、隔離された地での生活にささやかな彩を添えてくれた。やや癖のある右上がりの文字を見るたびに心が躍った。そう、今までは…。

初めての夜を共にし、カミュは後ろ髪を引かれる思いでシベリアへと帰還した。
ミロの柔らかな肢体を抱きしめて眠る夢を見たのも、一度や二度ではない。
筆不精で、帰郷の知らせくらいしか手紙は書かない自分だが、今回はミロの手紙に返事を書こうと決めていた。
ちゃんと伝えきれなかった思いをきちんと形にして返そうと。

だが、心待ちにしていた手紙の中に、恋人のミロはいなかった。
いつもと変わらぬ、日常が綴られた手紙。そこには、親友としてのミロしかおらず、愛の言葉の欠片さえも見つからなかった。
どうしたことかと、カミュは混乱した。
ミロにとって、あの夜は戯れでしかなかったのだろうか?
切なげに名前を呼びながら縋り付いてきたミロは幻だったのか?
考えてみれば、ミロが自分への思いを打ち明けてくれたのはシベリアに来るよりずっと前のことだ。とうの昔に、ミロの思い人は自分ではなくなっていたのかもしれない。
私の胸に抱かれながら、他の男を思い浮かべていたことだって……ありうる。
その考えに達した時、カミュの胸は張り裂けそうなほど痛んだ。
すぐにでも、小宇宙を通してミロを問い詰めたい気持ちと、最悪の未来を想定して傷つくのを少しでも先延ばししたい気持との板挟みに苦しんだ。

悩んだ末、手紙に思いを託した。
交わった熱の熱さ。
明け方、腕の中のミロを見つけたときの幸せな気持ち。
ミロを失いたくないこと、確かに愛していること。

荒れ狂う胸の内を書きつけた手紙の返事は、二週間と待たずに届いた。
いつも通りの挨拶から始まり、ささやかな日常が綴られた手紙が。

つまり、ミロはすべてを無かったことにしたいのだ。

そう理解した時、床に崩れ落ちて泣いた。

それからだ。
昼間は弟子の手前、しゃんとしたいつもの自分でいられる。
だが、夜の帳が下り、ベッドに横になればミロの幻想に惑わされ眠れなくなった。

なぁ、ミロ。あの日、お前の思いを受け入れていたら、違った未来があったのか?

空にはためく七色のカーテンを見つめながら、ミロの青い瞳と赤く染まった頬に想いを馳せた。




ミロが旅立って一週間後。聖域に一通の手紙が届いた。
薄汚れ、よれよれになったそれは、宛名の文字も滲んで読みにくくなっていた。辛うじて”Milo”の文字が読み取れる。
差出人の名前は頭文字のC以外は流れて消えていた。





やっとここまで来ました。
この先何も考えていないんですけどね。(;´・ω・)
取りあえず、サガかカノンあたりに頑張ってもらえばいいかしら?

拍手[1回]

PR
2015/05/12 (Tue)23:43
ミロが旅立つ日の朝。お腹の子供はすでに4か月に入っており、少しづつお腹が目立ってきた。
双児宮にてサガとカノンに別れを告げるミロ。

「ミロ、今からでも遅くはないのだよ。父親のことを素直に打ち明ければ、この聖域で子を産むことをアテナも承諾してくださるかもしれない」

「サガ、それは無理だ。聖闘士の手本となるべき黄金聖闘士が未婚の母になるなんて醜聞でしかない。アテナが許しても教皇が許しはしないだろう」

「そこは、お前とわたしで説得するのだ。それでもダメならばアイオロスも巻き込み数で押し通す!!誰も知り合いがいないところで一人で出産をするミロが心配ではないのか!!」

昔からサガは過保護だ。それはカノンも同じだが、意外なことにサガの方が軌道を逸脱しやすい。
今も髪を掻き毟りながら忙しなく室内を歩き回るサガにミロは苦笑を漏らした。

「ありがとう、サガ。だが、すべて自分のまいた種だ。それに、俺はもう子供じゃない。自分でしたことは、自分で責任をとるさ」

それでも納得がいかないというサガに、ミロは右手を上げて言葉を遮った。

「愚兄よ、お前よりミロの方が大人だな。ミロ、何かあったらすぐに呼べ。どこに居てもすぐに駆けつける」

「な!私だってすぐに駆けつけて見せる。ミロ、私はお前を実の娘のように思っているのだからね」

「実の娘って、サガ俺と8歳しかかわらないじゃん」

「妹よりも娘の方がより血縁的には近いだろう。だから娘だ。それくらいお前がかわいい」

ぎゅっと、ミロの体を抱きしめるサガ。
ミロも「ありがとう」とサガを抱きしめ返す。
二人を微笑ましく見つめながら、カノンはミロの癖の強い髪をくしゃりと撫でた。


今日はここまで

拍手[1回]

2015/04/26 (Sun)14:21
ちょっと、次回予告で妄想したこと。

カミュミロの対立の原因が痴話喧嘩だったら。

アスガルド兵をボコっているところを目撃したカミュが暴走。

カ「蘇ってすぐ私はお前を探したというのに、ミロは他の男とキャッキャウフフしていたのだな!」
ミ「ハァ?これどう見ても拷問だろ!?」
カ「聖戦の最中もどこぞの男をだらしこんでいたという情報もある」
ミ「??身に覚えがないのだが??」
カ「アテナという証人もいるというのに、白を切る気か?お前にはキツイお仕置きが必要のようだな。オーロラエクスキューション!!」
ミ「よく分からん理由でヤラレテたまるか!スカーレットニードル」

みたいなのを妄想。

真面目にどちらかが騙されてアスガルド側と行動を共にしてるんじゃないかと勝手に予想してるんですが、どうなんでしょうね。
まさかの、聖戦首絞め事件を引きずって…とかじゃないですよね(汗)
ハッ!もしやカーサ的な術を使う敵がいてお前の一番愛しい物の姿で攻撃してやる!的な話か!?
そしてそこに本物登場で、「あれ!?カミュ(もしくはミロ)が二人??あれれ」みたいなことか!!なんて恐ろしい罠なんだ!


拍手[2回]

2015/04/10 (Fri)00:08
今更ですが、パラ銀お疲れ様でした。3年ぶりのコミケはテンション上がりっぱなしで、幸せ過ぎてかなりの不審者でした。
私が高校生だったころ、グッツと言えばラミカやキーホルダーなどが主流でしたが、今はキャライメージのアクセサリーとかもあるんですね。びっくりです。
蠍座モチーフのレジンアクセ、可愛いくて思わず買っちゃった。これなら普通につけててもオタだとは思われませんね。
私もレジンアクセ作るの好きだから、そのうちサークルでも参加してみたいなぁ。


さて、昼間妄想していたカミュミロ(♀)の貴族パロです。
カミュ 子爵家の一人息子。
ミロ  公爵家の娘。持病持ちの兄、カルディアがいる。

避暑地に遊びに来て、ミロとカルディアは珍しい蝶を見つける。ひらひらと舞う蝶を夢中で追いかけ、気が付けば兄とはぐれて一人深い森の奥にたたずむミロ。
「だれかいませんかー?」
日が落ちて、徐々に薄暗くなっていく森の中。半べそ掻きながら闇雲に歩き続けていると、ちらちらと灯が見える。
「おーい、だれかいるー!?」
必死に叫びながら、灯を目指して駆け出す。

一方、夕方に咲く植物の観察の為森の中を歩いていたカミュは、微かに聞こえてきた声に耳を澄ませる。
「おんなのこのこえ!?」
手にしていたランプをかざしてみるけれど、暗くてよく分からない。
「だれかいるのかー?わたしはここだー」
普段張り上げることのない大声で叫ぶと小さくだが「だれかー」と確かに返事が聞こえた。
「おーい、しっかりしろー。だいじょうぶだ、すぐいくー」
微かに聞こえる声を頼りに雑草の生い茂った地面をけり上げ走る。微かだった声がだんだん近くに聞こえてくる。
「あ!いたぁ」
先に声を上げたのは女の子の方だった。宝石みたいな青い目にこんもりと涙を溜めて、今にも泣き出しそうだ。
「だいじょうぶか?わたしはカミュ。アクエリアスけのものだ」
「おれ、ミロ。スコーピオンけの…」
安心したのか、ミロと名乗った少女はしゃくり上げながらとうとう泣き出した。

そんなこんなで、二人が出会ったのが7歳の時。これをきっかけに二人時々カルディアで仲良く遊ぶようになる。それは二人が成長しても変わらず、毎年夏の短い時間を共有しつづけていた。

14歳の夏。
別荘の近くを流れる小川に足を浸しながらカミュは本を読んでいた。そのすぐ傍で、ミロがスカートの裾を膝までまくり、水遊びをしている。
「はしたないぞ、ミロ」
「むー。カミュまで婆やみたいなこといわないでよ」
ミロの白くしなやかな足が、川の水を蹴り上げ、水しぶきが舞った。
本に集中しているふりをしながら、カミュはその光景をこっそりと目に焼き付ける。
「近頃じゃさ、父様も母様も俺に縁談と社交界の話ばかりするんだ。俺、そんなの全然興味ないのに」
「…お前は公爵家の娘だからな。その年で許嫁がいないのが不思議なくらいだ」
「やめてくれ。結婚、とか…まだそういうの全然考えられない」
もう一度、ミロが水面を蹴り上げた。踊る水飛沫を見つめ、それから物憂げに視線を落とす。
「カミュとなら…いいよ、結婚しても。でもそれ以外はイヤ。考えたくない」
「ミロ」
貴族の結婚は家同士の結びつきを意味する。子爵家のカミュと公爵家のミロとではつり合いは取れない。それは、誰よりも当人同士がよく分かっている。
「…冗談だよ。誰が相手だって、まだ結婚なんて考えられない」
川から足を出すと、飛沫を拭うこともせずにサンダルに足を通す。ぐちゅりと不快な音がしたが、構わずにミロはカミュに背を向け「ゴメン、先に帰るわ」とそっけなく言い放つと振り返ることなくその場を去って行った。
残されたカミュは、本を閉じじっと水面を見つめていた。
少年期の終わりはすぐそこまで迫っている。大人になってしまえば、今までのようにじゃれ合うことは叶わない。

その日を最後に、避暑地でミロの姿を見ることはなかった。
仕方のないことだと思いながらも、あきらめきれないカミュ。
時は流れて、18歳でカミュも社交界デビューを果たす。
そこで知り合ったデスマスク、シュラ、アフロディーテに誘われ娼館に行くことに。
始めは渋るカミュだが、何事も経験と唆され、どうせならばと碧眼ブロンドの娘を指定。
ならばとっときの娘がいると女将に言われて通された部屋にいたのはまさかのミロ。

「どうしてお前がここに…!?」
滅多に表情を崩さないカミュが、驚きに目を見開く。それはミロも同じで、驚き過ぎて声も出ないようだった。
ミロに詰め寄り、その肩を乱暴に揺する。
「なぜだ、なぜお前がこのような真似を!お前は公爵家の娘だろう。なぜこのよ「五月蠅い!」」
カミュの手を振りほどくと、ミロはキュッと眉根を寄せ正面から睨みつけた。
「余計な詮索はマナー違反だ。無粋な客は断らせてもらう」
「待て」
ベッドから降りて立ち去ろうとするミロの手を咄嗟に掴み強引に引き戻す。
「……ならば、相手をしてもらおう。それでよいのだな」
ミロは唇を噛みしめると静かに頷いた。仕事用の笑顔を貼り付けると「脱ぐのと脱がせるの、どちらがお好み?」と問うた。

で、カミュはミロに筆/お/ろ/し/してもらい、お前本当に初めてか?ってくらい何度も挑んでとうとうミロ気絶。
目覚めるとそこは、知らない御宅。パニックになってるミロにカミュが、何があったか正直に話せと詰め寄る。初めは抵抗したミロだが、意を決してすべてを話すことに。
簡単に纏めると、両親が事故死→叔父に家を乗っ取られる→カルディアの病気が悪化→医者代は自分で稼げと言われ市場で働いていたが全然足りず、仕方なく身売りする羽目に。身売りするような娘は公爵家にはいらないとカルディアともども追い出される。

「ミロ…お前が辛い時に何も力になれず、すまないことをした」
ミロはゆるゆると首を振ると、「俺のことは忘れてくれ」と言い部屋を出ていこうとする。
「待て、ミロこれからどこへ行くというのだ?お前には帰る家はないのだろう?だったらここに住めばいい。カルディアもすぐに呼び寄せる」
「止めてくれ!!」
激昂し叫ぶと、ミロはその場に崩れ落ちた。細い肩が震えている。
「カミュ、気持ちは嬉しいが君を親友と思うからこそ、同情を寄せられるのが辛い。俺のためを思うなら、ほっといてくれ」
カミュはすぐにミロを抱きしめたかった。だが、ミロがはっきりと拒絶を示している以上それは憚られた。ぐっと手を握り締め、耐え難い衝動を抑える。
「私の身内に優秀な医者がいる。彼ならば、カルディアの病を治せるかもしれない」
「え?」
「よく考えろ、ミロ。これはお前だけの問題ではない。カルディアの命もかかっているのだ」
ミロは目を閉じ、しきりに何かを呟いていた。それから決心したように一度目を閉じるとカミュの顔を真っ直ぐに見た。
「カミュ、その申し出ありがたく受けることにする。だが、俺にはお前に返せるものがない。それが、心苦しい」
「…ならば、ここにいる間だけでいい。私の妻になってくれないか」

婚姻を結ぶ前の同性=愛人契約を結んだ二人。カミュの紹介してくれた医者デジェルはとても優秀でカルディアの具合も過度の運動さえしなければ普通の人と変わらない程度にまで回復。(それでもたまに発作はでるけど)叔父を相手に裁判を起こし、見事地位奪還に成功。
愛人契約も解消。
ミロが出ていく日、カミュは改めてプロポーズ。
で、ハッピーエンド。


この日記、8日に書きはじめたんだけど、家事やら子供の世話やらで完成が10日になっちゃったよ。大した事書いてないのにね。


拍手[1回]

1  2  3  4 
プロフィール
HN:
春乃
性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
読書
自己紹介:



P R
Admin / Write
忍者ブログ [PR]