腐った妄想の吐きだし口。
現在は聖闘士星矢の蠍座のミロのハマっております。
2015/09/20 (Sun)23:28
教皇宮へと呼び出された後、初めてミロとの鍛錬をすっぽかした。
教皇の話は、あまりにも過ぎて大半は覚えていない。ただはっきりとわかっているのは、ミロとの別れ。ミロは、俺とサガの区別がつくばっかりに、聖域から叩きだされることになった。そして俺も、「海界の動きを探る」という名目で厄介払いされることが決まった。
なんだこれ?無理やり女として育て、散々人の人生弄んでおいて、それが聖域の為?ミロなんて、漸くトラウマから解放されて、聖域での暮らしに馴染んできたところなのに?俺もミロも、道具じゃない。生きた人間だ!
俺は、ありったけの罵詈雑言を教皇に向かって投げかけた。悔しくて、苦しくて、それなのに平然としているこいつらが憎らしくて。
一発殴ってやろうと、教皇に掴みかかろうとしてサガに阻まれた。「恐れ多い」とサガに殴られ、頭にきて殴り返して…。互いに罵り合う俺たちを、教皇は静かに引き離した。サガを背中に庇いながら、
「お前が憤るのはもっともじゃ。その怒り私にむけよ」
なんて上から目線でふざけたことをぬかして…。
もう、悔しいの通り越して、頭の中がぐちゃぐちゃでどうしていいかわからず、その場から逃げ出した。
夢中で走って、気が付いたらいつもの泉にいて。
そこで、ぼんやりして過ごした。日が暮れるころになって漸く、ここにいたらミロと顔を会せる事実に気が付いて、情けなくも尻尾巻いて自宅へと逃走したわけだ。
※※※※※※※※※
窓の外はすっかり暗くなった。朝食以降、何も食べてないから腹は鳴るけれど、何も食べる気がしない。ベッドの上に寝そべり、枕を抱えながらこれからのことを考える。
このまま、あいつらの言付け通りに海界へ偵察に行き、これからも聖域の犬として生きるのか。
ここで見切りをつけて、聖域を飛び出し新たな生き方を探すか。
どちらに進むにしても、ミロはどうする?消耗品にされるのが分かっていて聖域に残していくのか、それとも危険を承知で連れていくか…。
コンコンと、ノックの音が響いた。ふと我に返り、長年の習慣で慌てて仮面を被る。音の方に視線を向けると、ドアが開きサガに連れられたミロが顔を出した。
「かのん」
「ミロが、どうしてもお前に会いたいというのでね」
サガはミロを残して、部屋から出ていった。
俺はベッドから動かなかった。ミロもドアの前から動かなかった。
二人の間に沈黙が流れる。
「かのん、おれ……。とおくにいくよ。がんばって、ごーるどせいんとになってもどってくる」
「……お前みたいなチビが本当に黄金聖闘士になれると思っているの?」
ミロは、静かにベッドに歩み寄ると俺の手をそっと握った。
「無理よ。お前みたいなチビが過酷な訓練に耐えられるわけないわ。ミロ、私と逃げよう。ここじゃない場所へ行って二人で暮らそう。当てはないけど、でも私がいるから!」
「かのん、おれ、ごーるどせいんとになりたいのよ!つよいひとになりたいの」
「私と離れ離れになっても?」
その言葉に、ミロの瞳に不安の色がよぎった。けれど、意を決したように俺の瞳を真っ直ぐに見つめると、こくりと頷いたのだ。
「おれ、ひとりでも、がんばる。かのんに、はずかしくない、ひとになりたい!」
「…ミロ…」
なんだよ、チビのくせに。いっちょまえな口ききやがって、ムカつく。これじゃ、あれこれ悩んでた俺が、弱虫の臆病者みてぇじゃねーか。
ミロの腕を掴むと、強引にベッドの上へと抱き上げた。ふわふわの髪に顔を埋めると、何故か涙が出てくる。
何でこいつ泣かねーんだよ!俺ばっかり情けねーじゃんか!!
泣いていることを悟られたくなくて、必死に唇を噛みしめていると急に視界が明るくなった。
「!?」
「なんだ。やっぱりきのうのさがは、かのんなのね」
「ちょ!?お前、この流れで仮面取るとか、何なんだよ!」
「だって、かのんとさが、にてるけどちがうのに。おれ、まちがわないのに、みんなまちがったっていうから」
ミロは頬をぷくっと膨らませると「かのん、うそつき、だめよ!」と俺の鼻先を指で弾いた。
あっけに取られて、口をパクパクする俺。ミロは俺の頬を両手で包むと、更なる爆弾を落とした。
「だいじょうぶよ。かのん、みろとけっこんしよ。せきにん!とるのよ」
うん、そう言ってくれるのは嬉しいけどね。君、絶対に「結婚」の意味わかってないでしょ?
なんだよ、本当に迷惑なやつ。ガキのくせにさらっと男前な台詞吐きやがって、不覚にもときめいちまったじゃねーかよ!だって、今までサガの付属品としか見られてなくて…誰も俺自身を気にかけてくれた奴なんかいなくて…。だから、こんな子供の戯言さえも嬉しいなんて、俺頭イカれてる。でも、本当に嬉しくて…。
ミロの顎を捕まえると、強引に口づけ舌をねじ込む。歯列をなぞり、奥に縮こまっている舌を探り出し絡ませる。ミロが俺の胸を叩いて苦しいと訴えるけど、そんなの知るか!炊きつけたお前が悪い。
たっぷり3分は唇を蹂躙した。唇を離すと、ミロは真っ赤な顔で腕の中に倒れこんできた。
「お子様ねぇ。私と結婚したいなら、最低これくらいは頑張ってもらわなきゃ!」
自分だって初めてのキスだったくせに、大人ぶってみせる。腕の中のミロは、ますます顔を赤くして、俺の胸に顔を埋めた。
4歳児あいてだったら、この辺が限度だよね(>_<)ってか、この辺はセーフですよね?
教皇の話は、あまりにも過ぎて大半は覚えていない。ただはっきりとわかっているのは、ミロとの別れ。ミロは、俺とサガの区別がつくばっかりに、聖域から叩きだされることになった。そして俺も、「海界の動きを探る」という名目で厄介払いされることが決まった。
なんだこれ?無理やり女として育て、散々人の人生弄んでおいて、それが聖域の為?ミロなんて、漸くトラウマから解放されて、聖域での暮らしに馴染んできたところなのに?俺もミロも、道具じゃない。生きた人間だ!
俺は、ありったけの罵詈雑言を教皇に向かって投げかけた。悔しくて、苦しくて、それなのに平然としているこいつらが憎らしくて。
一発殴ってやろうと、教皇に掴みかかろうとしてサガに阻まれた。「恐れ多い」とサガに殴られ、頭にきて殴り返して…。互いに罵り合う俺たちを、教皇は静かに引き離した。サガを背中に庇いながら、
「お前が憤るのはもっともじゃ。その怒り私にむけよ」
なんて上から目線でふざけたことをぬかして…。
もう、悔しいの通り越して、頭の中がぐちゃぐちゃでどうしていいかわからず、その場から逃げ出した。
夢中で走って、気が付いたらいつもの泉にいて。
そこで、ぼんやりして過ごした。日が暮れるころになって漸く、ここにいたらミロと顔を会せる事実に気が付いて、情けなくも尻尾巻いて自宅へと逃走したわけだ。
※※※※※※※※※
窓の外はすっかり暗くなった。朝食以降、何も食べてないから腹は鳴るけれど、何も食べる気がしない。ベッドの上に寝そべり、枕を抱えながらこれからのことを考える。
このまま、あいつらの言付け通りに海界へ偵察に行き、これからも聖域の犬として生きるのか。
ここで見切りをつけて、聖域を飛び出し新たな生き方を探すか。
どちらに進むにしても、ミロはどうする?消耗品にされるのが分かっていて聖域に残していくのか、それとも危険を承知で連れていくか…。
コンコンと、ノックの音が響いた。ふと我に返り、長年の習慣で慌てて仮面を被る。音の方に視線を向けると、ドアが開きサガに連れられたミロが顔を出した。
「かのん」
「ミロが、どうしてもお前に会いたいというのでね」
サガはミロを残して、部屋から出ていった。
俺はベッドから動かなかった。ミロもドアの前から動かなかった。
二人の間に沈黙が流れる。
「かのん、おれ……。とおくにいくよ。がんばって、ごーるどせいんとになってもどってくる」
「……お前みたいなチビが本当に黄金聖闘士になれると思っているの?」
ミロは、静かにベッドに歩み寄ると俺の手をそっと握った。
「無理よ。お前みたいなチビが過酷な訓練に耐えられるわけないわ。ミロ、私と逃げよう。ここじゃない場所へ行って二人で暮らそう。当てはないけど、でも私がいるから!」
「かのん、おれ、ごーるどせいんとになりたいのよ!つよいひとになりたいの」
「私と離れ離れになっても?」
その言葉に、ミロの瞳に不安の色がよぎった。けれど、意を決したように俺の瞳を真っ直ぐに見つめると、こくりと頷いたのだ。
「おれ、ひとりでも、がんばる。かのんに、はずかしくない、ひとになりたい!」
「…ミロ…」
なんだよ、チビのくせに。いっちょまえな口ききやがって、ムカつく。これじゃ、あれこれ悩んでた俺が、弱虫の臆病者みてぇじゃねーか。
ミロの腕を掴むと、強引にベッドの上へと抱き上げた。ふわふわの髪に顔を埋めると、何故か涙が出てくる。
何でこいつ泣かねーんだよ!俺ばっかり情けねーじゃんか!!
泣いていることを悟られたくなくて、必死に唇を噛みしめていると急に視界が明るくなった。
「!?」
「なんだ。やっぱりきのうのさがは、かのんなのね」
「ちょ!?お前、この流れで仮面取るとか、何なんだよ!」
「だって、かのんとさが、にてるけどちがうのに。おれ、まちがわないのに、みんなまちがったっていうから」
ミロは頬をぷくっと膨らませると「かのん、うそつき、だめよ!」と俺の鼻先を指で弾いた。
あっけに取られて、口をパクパクする俺。ミロは俺の頬を両手で包むと、更なる爆弾を落とした。
「だいじょうぶよ。かのん、みろとけっこんしよ。せきにん!とるのよ」
うん、そう言ってくれるのは嬉しいけどね。君、絶対に「結婚」の意味わかってないでしょ?
なんだよ、本当に迷惑なやつ。ガキのくせにさらっと男前な台詞吐きやがって、不覚にもときめいちまったじゃねーかよ!だって、今までサガの付属品としか見られてなくて…誰も俺自身を気にかけてくれた奴なんかいなくて…。だから、こんな子供の戯言さえも嬉しいなんて、俺頭イカれてる。でも、本当に嬉しくて…。
ミロの顎を捕まえると、強引に口づけ舌をねじ込む。歯列をなぞり、奥に縮こまっている舌を探り出し絡ませる。ミロが俺の胸を叩いて苦しいと訴えるけど、そんなの知るか!炊きつけたお前が悪い。
たっぷり3分は唇を蹂躙した。唇を離すと、ミロは真っ赤な顔で腕の中に倒れこんできた。
「お子様ねぇ。私と結婚したいなら、最低これくらいは頑張ってもらわなきゃ!」
自分だって初めてのキスだったくせに、大人ぶってみせる。腕の中のミロは、ますます顔を赤くして、俺の胸に顔を埋めた。
4歳児あいてだったら、この辺が限度だよね(>_<)ってか、この辺はセーフですよね?
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Comment
かっ、かのん~。゚(゚´Д`゚)゚。
なんだか可哀想です、カノン……(´;ω;`)
海底神殿偵察に行くって、本編とつながってくカンジでイイです♪
リンクしてるの好き~(*≧∀≦*)
ミロはミロス島にやられてしまうってことなのかな?
それにしてもカノンさんったら……!
4歳の子に何しとんぢゃあーッ!??Σ(゚Д゚;エーッ!
コラーッ!(笑)
キミもまだ12歳でしょ、このオマセさんめっ!
でも付属品が選ばれた?のが嬉しかったんだよね、カノン子ちゃん!(T-T)
4歳の男前なダンナと幸せになれるといいねwww
ううっ。子供ゆえに切ないです、二人が。・゚・(ノД`)・゚・。
海底神殿偵察に行くって、本編とつながってくカンジでイイです♪
リンクしてるの好き~(*≧∀≦*)
ミロはミロス島にやられてしまうってことなのかな?
それにしてもカノンさんったら……!
4歳の子に何しとんぢゃあーッ!??Σ(゚Д゚;エーッ!
コラーッ!(笑)
キミもまだ12歳でしょ、このオマセさんめっ!
でも付属品が選ばれた?のが嬉しかったんだよね、カノン子ちゃん!(T-T)
4歳の男前なダンナと幸せになれるといいねwww
ううっ。子供ゆえに切ないです、二人が。・゚・(ノД`)・゚・。
Re:かっ、かのん~。゚(゚´Д`゚)゚。
その通り、ミロはミロス島に行きます。カノンももう少し進んだらスニヨンに行く予定です。
カノンさん4歳児相手に暴走しちゃいましたが、セーフですか、そうです(*ノωノ)補足しておくと、この段階ではカノンの気持ちは恋と言うよりは所有欲に近いです。キスも愛情表現よりも、マーキングみたいな感じですかね。
カノンの立場はきついことの連続ですが、最後はハッピーエンドで終わるのでもう少し待っててください('ω')ノ
カノンさん4歳児相手に暴走しちゃいましたが、セーフですか、そうです(*ノωノ)補足しておくと、この段階ではカノンの気持ちは恋と言うよりは所有欲に近いです。キスも愛情表現よりも、マーキングみたいな感じですかね。
カノンの立場はきついことの連続ですが、最後はハッピーエンドで終わるのでもう少し待っててください('ω')ノ
ミロさん(/▽\)♪
ミロさんはやっぱり小さい時からミロさんなんですねぇ(^^)意味は分からずともさらっと男前台詞が出てくる辺り(/▽\)流石天然たらしのミロさん(笑)
カノンさんが翻弄されるだけの人生で本当に悲しいですね(T_T)でも、ミロさん予約済みな貴女…じゃないや、貴方には素敵なハッピーエンドが待ってますよ(*^▽^*)
大きくなってカノンさんを娶とるつもりが自分が娶とられる事になるミロさんが、男前に成長即ちだろうカノンさんが楽しみです(^o^)
12歳なのにカノンさんってばおませ過ぎ(/▽\)流石天然こまし、子供の頃から素質持ってるんですね(笑)
あれ?ミロさん、カノンさんの男確定半裸見てますよね?なのに、この発言…。ミロさん、お子さま過ぎて本当に結婚の意味分かってないんだ(^o^;可愛いなぁ!もう!(//∇//)
カノンさんが翻弄されるだけの人生で本当に悲しいですね(T_T)でも、ミロさん予約済みな貴女…じゃないや、貴方には素敵なハッピーエンドが待ってますよ(*^▽^*)
大きくなってカノンさんを娶とるつもりが自分が娶とられる事になるミロさんが、男前に成長即ちだろうカノンさんが楽しみです(^o^)
12歳なのにカノンさんってばおませ過ぎ(/▽\)流石天然こまし、子供の頃から素質持ってるんですね(笑)
あれ?ミロさん、カノンさんの男確定半裸見てますよね?なのに、この発言…。ミロさん、お子さま過ぎて本当に結婚の意味分かってないんだ(^o^;可愛いなぁ!もう!(//∇//)
Re:ミロさん(/▽\)♪
自分で書いておいてなんですが、カノンは大人の勝手な事情に振り回されて不憫です(:_;)最後に幸せは確定してますが、この後もう一段回奈落に落とされる予定です。ゴメンね、カノン。
ミロは、小さすぎて結婚=友達とずっと一緒に居るための約束ぐらいにしか思ってないでしょうね( *´艸`)でも、だからこそ真剣なんだと思います。
黄金魂終わってしまって、寂しいですね。でも、ラストでガッツリ燃料投下してもらったので、妄想に励みます(*´ω`*)熟年夫婦みたいにお互いを分かり合ってる二人に萌えでした。
ミロは、小さすぎて結婚=友達とずっと一緒に居るための約束ぐらいにしか思ってないでしょうね( *´艸`)でも、だからこそ真剣なんだと思います。
黄金魂終わってしまって、寂しいですね。でも、ラストでガッツリ燃料投下してもらったので、妄想に励みます(*´ω`*)熟年夫婦みたいにお互いを分かり合ってる二人に萌えでした。