腐った妄想の吐きだし口。
現在は聖闘士星矢の蠍座のミロのハマっております。
2015/09/04 (Fri)00:14
眠い。息子たちが寝てる間にと思って書き上げたんですが、後半支離滅裂かも。後で遂行します。内容はタイトルの通りです。ギャグです。キャラ崩壊です。長いので前半だけ。後半書いたら言い訳並べさせてください。
狭い部屋の中に、男ばかり6人が詰め込まれる。
少年4人組は慣れた様子で、定位置とも言うべき場所に陣取った。カミュと俺の二人は、物珍しさに圧倒され、きょろきょろと室内を見回す。
「取りあえず、座ってください」
氷河に促され、適当に二人並んで安っぽいビニールのソファーに腰を下ろす。
全員座ったのを確認して紫龍が灯を消すと、部屋の中は薄暗く大画面のモニターだけがぼんやりと光っていた。
「俺、いっちばーん!」
星矢が電子端末を操作すると、ピピッと音がして画面に「*~アス〇リスク~」の文字が浮かんだ。それと共に、不思議な電子音が室内に響き渡る。
「見上げた夜空の星たちの光~」
「あ、これ!この歌って、BLEA×Hの初代OPだろ」
「え?ミロ知ってるんですか?」
「この前、シオン様と老師がDVD纏め借りして一週間耐久上映会をなさってたぞ」
「「ええぇ!!!!」」
瞬と星矢が見事にハモリで驚きを表現した(星矢はマイクを持っている分、五月蠅さ倍増だ!)氷河は辛うじて悲鳴は飲み込んだらしいが、驚きに目を丸くしている。
「そんなに驚くなよ。な、カ…」
隣を見れば、カミュも形容し難い顔をしていた。
カミュよ、イケメン補正が掛かってなかったらかなりヤバいぞ、その顔。
そんな四人とは対照的に、老師の愛弟子である紫龍は落ち着き払った様子で、おかしいと首を傾げた。
「確か、老師はワ/ン/ピ/ー/スが今熱いと仰っていらしたんだがな」
「あ、うん。BLEA×H上映会の次はワ/ン/ピ/ー/ス上映会らしいぞ。まぁ、ムウにバレなかったらの話だが」
「バレたら…どうなるの?」
恐る恐る瞬が尋ねる。その質問に俺とカミュは視線を交わし、互いにあの光景を思い浮かべ身震いをした。底冷えするほどの真っ黒い笑みを浮かべ、チクチクと小言を言うムウと、石畳の上に正座して子供のように項垂れているシオン様。そして、青い顔でそれを見つめる貴鬼。かつて、一度だけムウの説教タイムに出くわしたことが有るが、あれほど恐ろしい経験はない。
「老師はともかく、シオン様は正座で説教、だろうな」
歯切れ悪くカミュが言った言葉に、部屋の中の空気が一気に重くなった。
「え、えぇっと、じゃ、次僕入れるね」
無理やり空気を立て直す為に、瞬が選曲を入力した。続いて氷河、紫龍へと端末が回っていく。
「ほら、ミロとカミュも。遠慮しないで入れてください」
「ありがとう。さて、どうするカミュよ」
「お前、歌える歌あるのか?」
「あるからこそ、来たんだろう。俺よりお前はどうなのだ?」
カミュは、「ふむ」と頷くと器用に端末を操り目当ての曲を入力した。俺もそれに続く。
冒頭のドタバタ騒ぎのせいで、たぶん半分も歌えないうちに曲が終わり、マイクが瞬へと渡る。
「鮮やかに 恋して~」
「『にんじゃ〇ばんばん』か。あのアーティストの個性的な声は耳に残るな」
何気なく発せられた言葉に、いっせいに青銅たちの視線がカミュに集まった。
「カミュ、きゃりーぱみゅ〇みゅ知ってるんですか?」
紫龍にわき腹を突かれ、氷河がおずおずと尋ねた。
「デスマスクが布教活動に勤しんでいるからな。中堅組の間には、着々と根付いてるみたいだぞ。この前シュラが料理しながら口ずさんでいたしな」
「そういえば、アフロディーテも仙人掌に聞かせているんだと言っていたな。これじゃなくて、もったいないなんとかーってヤツだが」
「料理しながら鼻歌」
「仙人掌に音楽」
「アイドルの布教活動、だと?」
四人は目を丸くし、顔を見合わせた。その顔が妙にそっくりだったのは、兄弟だからだろうか。
「仙人掌に音楽は別にいいだろ!選曲はちょっとアレだが、仙人掌を育てるうえで割と常識な話だ」
「仙人掌育ててること自体が驚きだよ!」
「まぁ、お前たちが驚くのも無理はない。だがな、私たち聖闘士も人の子。本質は、お前たちと何一つ変わらんさ」
いや、カミュ。もっともらしい事言ってるが、お前だってさっき物凄い顔面崩壊起こしてたじゃないか。
そんな俺の心のツッコミが届くことはなく、師の言葉に感動した氷河が「心に刻みます」とカミュの手を握り締めている。相変わらず、クールとは程遠い師弟だ。
バタバタしている間に、またしても曲が終わり、マイクは氷河へと渡る。瞬も三分の一くらいしか歌えずに終わった。
「今日は新事実発覚で、なかなか集中できないね」
「あぁ、だが俺は惑わされることなく歌いきって見せる」
「頑張れ、氷河!」
「お前ならできるぞ、氷河」
なんだかよく分からない連帯感が青銅たちの間に生まれたようだ。
画面が切り替わり「ドラゴンナイ〇」の文字が現れる。
「今宵は百万年に~」
初めて聞く曲だ。隣を見るとカミュも知らない曲のようで、画面を凝視している。だが、サビの部分に入った途端、俺とカミュは声をそろえて叫んだ。
「「アテナ!!」」
「「「「は!?」」」」
「あ、いやすまん。」
「これはシャカから聞いた話なのだが…。シャカがいつものように瞑想し神との対話をしていると、アテナとハーデスの声が聞こえてきたらしい」
「ハーデスだと!沙織さんが危険な目に!?」
「落ち着け、星矢!話は最後まで聞け!!ハーデスはアテナに「アテナよ、一世紀でよい。余に地上の支配権を貸してはくれぬだろうか」と頭を下げて頼み込んだそうだ。それに対し、アテナは「では、冥界の王としての権利を二世紀貸してくださるならば」と笑顔でお答えになったそうだ。」
「「「「はぁ~!?」」」」
「当然、二人の間にぎくしゃくした空気が流れる。で、何を思ったかハーデスが急に「ドラゲナイ」と歌い出し、アテナもそれに乗っかって二人でヘビロテ合唱して、手を取り合い最後はハグで和解なされたそうだ」
とうとう、青銅たちの顔から表情が落ちた。う~ん、哀れだ。
「そうそう、こっそり事の成り行きを見守っていたシャカはな、暫く『ドラゲナイ』が耳から離れなくて苦しんでたぞ。未だかつて経験したことがない苦行だったそうだ」
丁度、曲が終わった。氷河は燃え尽きたかのようにマイクを机に置いた。がっくりと肩を落とした氷河の背中を瞬がいたわるように撫でる。
「紫龍、後は頼んだ」
「…敵は予想以上に手ごわいな」
「お前らいったい何と戦ってるんだ?」
後編に続く
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Comment
Re:無題
お仕事お疲れ様です。
少しでも笑っていただけたならよかったです(*´ω`*)
知られざる黄金聖闘士の日常に動揺を隠せない青銅たち。
彼らは、苦難を乗り越え無事に一曲歌いきることができるのか!!(次回予告風に)
少しでも笑っていただけたならよかったです(*´ω`*)
知られざる黄金聖闘士の日常に動揺を隠せない青銅たち。
彼らは、苦難を乗り越え無事に一曲歌いきることができるのか!!(次回予告風に)
青銅さん達お疲れ様です(^o^;)
黄金お兄さん達のお守り…ゴホン引率…ゴホンゴホン遊び相手…(笑)
一週間耐久も凄いですが(^^;ムウ様の最強っぷりも凄い(笑)
最後にウケた!人知れず闘う青銅さん達(笑)最後迄歌える奴はいるのか!?後半へ続く~(笑)
後半心待ちにしております(^^)
一週間耐久も凄いですが(^^;ムウ様の最強っぷりも凄い(笑)
最後にウケた!人知れず闘う青銅さん達(笑)最後迄歌える奴はいるのか!?後半へ続く~(笑)
後半心待ちにしております(^^)
Re:青銅さん達お疲れ様です(^o^;)
黄金兄さんたち、大したことはしてないはずなんですけどね(;^ω^)
力関係は、シリアスではシオン>ムウですが、ギャグではだんとつシオン<ムウです。しっかり者の長女とダメダメ父ちゃんです(笑)そして二人を見ながら何かを学んでいく次女の貴鬼。
最後まで歌える人がいるのかは…後半を読んで確かめてください(;´∀`)
力関係は、シリアスではシオン>ムウですが、ギャグではだんとつシオン<ムウです。しっかり者の長女とダメダメ父ちゃんです(笑)そして二人を見ながら何かを学んでいく次女の貴鬼。
最後まで歌える人がいるのかは…後半を読んで確かめてください(;´∀`)