腐った妄想の吐きだし口。
現在は聖闘士星矢の蠍座のミロのハマっております。
2016/02/08 (Mon)10:22
happyBIRTHDAYカミュ(≧▽≦)と言うことで、ブログでお世話になっている尾羽っSUN様からのリクエスト。”誕生日に無茶なお願いをミロにとりつけるカミュ”でした。無茶ってほどじゃないですけど。出来上がる前の二人です。カミュは自覚済み。ミロは、よく分かんないけど、カミュにされることなら何でも受け入れちゃう感じ。
二月のギリシャは冬真っただ中だ。だが、鍛錬に明け暮れる聖闘士たちに季節は関係ない。外で体を動かせば、冬でも汗をかくことは多々ある。
2月7日の夕方。俺は、下級兵士たちの訓練を終え友の待つ宮へと足を運んだ。本日、めでたく一つ年を重ねたカミュに「何か欲しい物はあるかと」訊ねたところ、不思議なリクエストがやってきた。
首を傾げつつ了承すると、ヤツはほんの少し唇の端を吊り上げて笑った。あまり表情が動くことのないカミュの、上機嫌な顔だ。
そんな顔をされてしまっては、叶えぬわけにはいかないではないか。
ということで、自宮に荷物を取りに戻るとその足で瓶宝宮を目指した。甘いものがあまり好きではないカミュの為に作ってもらった甘さ控えめのブランデーケーキととっておきのワインを片手に。
「遅かったな」
俺が宮のプライベートスペースへと足を踏み入れると、ソファーに座っていたカミュが声を掛けた。視線は手元の文庫本に向いたままだが、雰囲気から浮足立っているのが分かる。
「そうでもないだろう。定時で切り上げてきたんだ。遅く感じたならば、それはキミがそわそわしているからだ」
からかい交じりで指摘すると、カミュはばつが悪そうに眉根を寄せ小さく咳払いをした。
「happyBIRTHDAY、カミュ。今年も、元気なキミを見られてうれしいよ」
「私の誕生日を祝うつもりならば、そんな所に突っ立っていないで、こちらへ来い」
照れ隠しなのかいつもより不愛想なカミュが示したのは、彼の膝の上。当たり前のようにぽんぽんと膝を打ち、こちらをじっと見つめている。
「は?」
意味が分からない。カミュに欲しいものを聞いたときから頭の中は疑問符でいっぱいだが、今度のことで益々意味が分からなくなった。
「俺、訓練が終わってから風呂に入ってないから。汚いぞ」
カミュからの返事はなく、期待を含んだ瞳でこちらを見つめている。これでは、拒否するわけにはいかず。テーブルの上にケーキとワインを置く。恐る恐る、カミュの膝の上に腰かけた。
がっちりと、腰に回されるカミュの腕。背中にカミュのぐりぐりと額が押し付けられる。
「ちょ、カミュ。俺本当に汗臭いし、埃っぽ「いいから、黙れ」」
カミュの指先が汗ばんで重くなった髪に触れる。優しく梳くように撫でつけ、それからジットリとした地肌をマッサージするように髪を掻き上げたた。スーハ―と後ろでカミュが深呼吸する音が響く。
「汗臭い」
「だろうな。キミの望み通り今日は沢山汗をかいたからな」
カミュからのリクエストは『沢山汗をかいて、そのまま会いに来てほしい。夜は一緒に過ごしたい』だった。夜は一緒に過ごしたいはわかるとして、汗をかいてこいとは一体どういうことだ?カミュの膝の上に抱きかかえられている今でも、彼の意図がよく分からない。ぼんやりと考え事をしていると、項をぬるりとした感触が撫で上げた。ゾクリとしたものが背中を這い上がってくる。不意打ちに身をすくませると、背後でクツクツと喉を鳴らすような笑い声が聞こえた。
「な、何するんだ!」
「驚きすぎだぞ、ミロ。私はただ、お前の首筋を舐めただけだ。あまりにいい匂いがしたのでな」
「は?汗臭いと言ったのはどの口だ」
「この汗の匂いこそが極上なのだ。どんな香水でも、この香りにはかなわぬ」
蕩けるような甘ったるい声で、カミュが囁く。振り返ってみると、見たこともないほどうっとりとした顔で、俺の髪に口づけていた。
何がそんなにうれしいのやら?
頭のいいやつの考えることは分からんと、首を傾げる。少し居心地が悪い気がして、尻をもぞもぞと動かすと、ぴたりと密着している腰のあたりに、何か固い物が押しあたっている気がするのは…気のせいに違いない。
「カミュ。俺はそろそろ風呂に入りたいのだが。汗が張り付いて気持ち悪い」
「ん?そうだな。もう少しこの香りを堪能していたい気もするが…ミロは鍛錬で腹が空いているだろう。さっさと風呂に入って、夕飯にしよう。お前が風呂から出てくるころにはキッシュもちょうどよく焼きあがっているだろうから」
「ありがとう。カミュの誕生日なのに、メシの支度をさせてしまってなんだか悪いな」
「気にすることはない、私がしたくてすることだ。それでな、風呂に入ったらこれで体を隅々まで洗ってくれ」
「は、い?」
今一つ状況が呑み込めない俺に、カミュは淡いピンクのボトルを握らせた。
「ミロの体臭と混ざり合って、とてもよい香りになると思うのだ。もちろん、汗の匂いにはかなわぬがな」
滅多に見られない極上の微笑みで頼まれてしまっては、断る事なんてできない。俺はこくりと頷くと、ボトルを手に風呂へと向かった。
END
私にエロの文才があったならば、何ラウンドか終えた後のピロートークでミロの汗のにおいに興奮するカミュを書きたい。が、そんな技量はないので出来上がったのがこの話。
ご飯の後はミロを膝の上に抱えてスーハ―タイムして、もしかしたら美味しくいただいちゃうかもしれませんね。
二月のギリシャは冬真っただ中だ。だが、鍛錬に明け暮れる聖闘士たちに季節は関係ない。外で体を動かせば、冬でも汗をかくことは多々ある。
2月7日の夕方。俺は、下級兵士たちの訓練を終え友の待つ宮へと足を運んだ。本日、めでたく一つ年を重ねたカミュに「何か欲しい物はあるかと」訊ねたところ、不思議なリクエストがやってきた。
首を傾げつつ了承すると、ヤツはほんの少し唇の端を吊り上げて笑った。あまり表情が動くことのないカミュの、上機嫌な顔だ。
そんな顔をされてしまっては、叶えぬわけにはいかないではないか。
ということで、自宮に荷物を取りに戻るとその足で瓶宝宮を目指した。甘いものがあまり好きではないカミュの為に作ってもらった甘さ控えめのブランデーケーキととっておきのワインを片手に。
「遅かったな」
俺が宮のプライベートスペースへと足を踏み入れると、ソファーに座っていたカミュが声を掛けた。視線は手元の文庫本に向いたままだが、雰囲気から浮足立っているのが分かる。
「そうでもないだろう。定時で切り上げてきたんだ。遅く感じたならば、それはキミがそわそわしているからだ」
からかい交じりで指摘すると、カミュはばつが悪そうに眉根を寄せ小さく咳払いをした。
「happyBIRTHDAY、カミュ。今年も、元気なキミを見られてうれしいよ」
「私の誕生日を祝うつもりならば、そんな所に突っ立っていないで、こちらへ来い」
照れ隠しなのかいつもより不愛想なカミュが示したのは、彼の膝の上。当たり前のようにぽんぽんと膝を打ち、こちらをじっと見つめている。
「は?」
意味が分からない。カミュに欲しいものを聞いたときから頭の中は疑問符でいっぱいだが、今度のことで益々意味が分からなくなった。
「俺、訓練が終わってから風呂に入ってないから。汚いぞ」
カミュからの返事はなく、期待を含んだ瞳でこちらを見つめている。これでは、拒否するわけにはいかず。テーブルの上にケーキとワインを置く。恐る恐る、カミュの膝の上に腰かけた。
がっちりと、腰に回されるカミュの腕。背中にカミュのぐりぐりと額が押し付けられる。
「ちょ、カミュ。俺本当に汗臭いし、埃っぽ「いいから、黙れ」」
カミュの指先が汗ばんで重くなった髪に触れる。優しく梳くように撫でつけ、それからジットリとした地肌をマッサージするように髪を掻き上げたた。スーハ―と後ろでカミュが深呼吸する音が響く。
「汗臭い」
「だろうな。キミの望み通り今日は沢山汗をかいたからな」
カミュからのリクエストは『沢山汗をかいて、そのまま会いに来てほしい。夜は一緒に過ごしたい』だった。夜は一緒に過ごしたいはわかるとして、汗をかいてこいとは一体どういうことだ?カミュの膝の上に抱きかかえられている今でも、彼の意図がよく分からない。ぼんやりと考え事をしていると、項をぬるりとした感触が撫で上げた。ゾクリとしたものが背中を這い上がってくる。不意打ちに身をすくませると、背後でクツクツと喉を鳴らすような笑い声が聞こえた。
「な、何するんだ!」
「驚きすぎだぞ、ミロ。私はただ、お前の首筋を舐めただけだ。あまりにいい匂いがしたのでな」
「は?汗臭いと言ったのはどの口だ」
「この汗の匂いこそが極上なのだ。どんな香水でも、この香りにはかなわぬ」
蕩けるような甘ったるい声で、カミュが囁く。振り返ってみると、見たこともないほどうっとりとした顔で、俺の髪に口づけていた。
何がそんなにうれしいのやら?
頭のいいやつの考えることは分からんと、首を傾げる。少し居心地が悪い気がして、尻をもぞもぞと動かすと、ぴたりと密着している腰のあたりに、何か固い物が押しあたっている気がするのは…気のせいに違いない。
「カミュ。俺はそろそろ風呂に入りたいのだが。汗が張り付いて気持ち悪い」
「ん?そうだな。もう少しこの香りを堪能していたい気もするが…ミロは鍛錬で腹が空いているだろう。さっさと風呂に入って、夕飯にしよう。お前が風呂から出てくるころにはキッシュもちょうどよく焼きあがっているだろうから」
「ありがとう。カミュの誕生日なのに、メシの支度をさせてしまってなんだか悪いな」
「気にすることはない、私がしたくてすることだ。それでな、風呂に入ったらこれで体を隅々まで洗ってくれ」
「は、い?」
今一つ状況が呑み込めない俺に、カミュは淡いピンクのボトルを握らせた。
「ミロの体臭と混ざり合って、とてもよい香りになると思うのだ。もちろん、汗の匂いにはかなわぬがな」
滅多に見られない極上の微笑みで頼まれてしまっては、断る事なんてできない。俺はこくりと頷くと、ボトルを手に風呂へと向かった。
END
私にエロの文才があったならば、何ラウンドか終えた後のピロートークでミロの汗のにおいに興奮するカミュを書きたい。が、そんな技量はないので出来上がったのがこの話。
ご飯の後はミロを膝の上に抱えてスーハ―タイムして、もしかしたら美味しくいただいちゃうかもしれませんね。
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Comment
ありがとうございます(≧▽≦)
勝手なリクエストにお応え頂きありがとうございます(≧▽≦)
汗だくミロさんを膝に座らせ後ろから抱き抱えて…その図を想像するだけで滅茶苦茶キャー(*≧∀≦*)ってなるんですけど!(≧▽≦)
スーハーしてじっとりした髪撫でてねっとり首筋舐めるとか!(≧▽≦)ミロさんLOVEなカミュさんだからこその行動ですよね(///ω///)♪
匂いフェチなカミュさんでも他の人が汗だくだったら眉間に皺寄せてクールに「臭い」って言われた相手の気持ちも考えずに吐き捨てるでしょうから。
ミロさん超愛されてる~(///∇///)なカミュミロ、カミュさん誕話ありがとうございました(≧▽≦)
汗だくミロさんを膝に座らせ後ろから抱き抱えて…その図を想像するだけで滅茶苦茶キャー(*≧∀≦*)ってなるんですけど!(≧▽≦)
スーハーしてじっとりした髪撫でてねっとり首筋舐めるとか!(≧▽≦)ミロさんLOVEなカミュさんだからこその行動ですよね(///ω///)♪
匂いフェチなカミュさんでも他の人が汗だくだったら眉間に皺寄せてクールに「臭い」って言われた相手の気持ちも考えずに吐き捨てるでしょうから。
ミロさん超愛されてる~(///∇///)なカミュミロ、カミュさん誕話ありがとうございました(≧▽≦)
Re:ありがとうございます(≧▽≦)
どうもこんにちは(*´ω`*)無事に受け取っていただけたようでうれしいです。
本当はもっとギャグ寄りにするつもりだったんですけど、こんな感じに落ち着きました。”匂いフェチ”としましたが、きっと”ミロフェチ”と言うのが一番しっくりくるんでしょうね。汗さえも愛おしい( *´艸`)氷河とアイザックあたりの汗のにおいは大好きだと思いますよ。それ以外だと臭い認定だと思います。
読んでくださって本当にありがとうございました。
本当はもっとギャグ寄りにするつもりだったんですけど、こんな感じに落ち着きました。”匂いフェチ”としましたが、きっと”ミロフェチ”と言うのが一番しっくりくるんでしょうね。汗さえも愛おしい( *´艸`)氷河とアイザックあたりの汗のにおいは大好きだと思いますよ。それ以外だと臭い認定だと思います。
読んでくださって本当にありがとうございました。
無題
へ、変態だー!!(笑)
だが、そこがイイ!!www
さっすがカムだぜ、匂いフェチ設定だってピタリとハマるイイ男www
笑いました(*≧∀≦*)
ミロたそが天然で危機感0なのが可愛い❤
油断していると下半身硬くなってる人に食べられちゃうよ( ☆∀☆)
だが、そこがイイ!!www
さっすがカムだぜ、匂いフェチ設定だってピタリとハマるイイ男www
笑いました(*≧∀≦*)
ミロたそが天然で危機感0なのが可愛い❤
油断していると下半身硬くなってる人に食べられちゃうよ( ☆∀☆)
Re:無題
カッコつけて変態カミュは本当に書いてて楽しいです(≧▽≦)
そんな変態と付き合っていけるミロはド天然。天然故にカミュの押せ押せ攻撃を紙一重でかわせている感じです。今回もきっとベッドまでついて行って、添い寝で終わっている悪寒ですWWW
そんな変態と付き合っていけるミロはド天然。天然故にカミュの押せ押せ攻撃を紙一重でかわせている感じです。今回もきっとベッドまでついて行って、添い寝で終わっている悪寒ですWWW