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腐った妄想の吐きだし口。 現在は聖闘士星矢の蠍座のミロのハマっております。
2025/05/25 (Sun)16:04
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2015/05/27 (Wed)13:49
定期報告で、半年ぶりに聖域に帰館した。
正直、ミロと顔を会せるのは怖い。もしも彼女が他の男の腕の中にいるところを見てしまったら、私は正気を失うだろう。
ミロを氷の棺に閉じ込め、相手の男は止めを刺さずにじわじわと嬲り殺す。
それが、聖闘士にあるまじき行為だったとしても。
このまま逃げ帰ってしまいたい。ミロの口から否定の言葉を聞きたくない。
だが、何時までも逃げているわけにもいかない。きちんと話をしなければ。
未だかつてないほど重い足取りで、長い長い石段を踏みしめた。

白羊宮を抜け、金牛宮を通り過ぎたころ、違和感を覚えた。
獅子宮を前にして、それは確信に変わった。

天蠍宮にミロの小宇宙が感じられない。

天蠍宮だけではなく、聖域中を探ってみても彼女の気配は掴めなかった。


「いない?」

「あぁ、巡業で聖域を離れてる。なんか長くかかるらしくて、暫く留守にするらしいぞ」

「どこへ?聖域の近辺か?」

「さぁ?そこまでは知らん。兄さんなら知ってるかもな」

「そうか。ありがとう」

礼を言うと、獅子宮の主は「どういたしまして」と、中断していた筋トレを再開した。
その様子を何の気なしに見つめる。ようは、進むだけの気力が一気に抜けてしまったのである。

「どうした?浮かない顔をして。よかったらカミュも一緒にやるか?」

暑苦しい誘いに軽く手を振って辞退の意思を示し、本代を切り出した。

「……ミロのことなんだが。彼女に変わったことはなかったか?例えば………親しい人間ができた、とか」

少しでも情報が欲しかった。冷静な話し合いをするために。
アイオリアは、腕立て伏せをしながら首を傾げると、

「??それは、俺よりお前の方が詳しいんじゃないのか。親友だろ」

”親友”その言葉が重くのしかかる。
目を伏せ、こっそり溜息を吐きだすと

「邪魔したな」

今度こそ獅子宮を後にした。

処女宮を過ぎ、無人の天秤宮を抜け、主のいない天蠍宮に差し掛かったところで、思わぬ人物の出迎えにあった。

「よ、久しぶりだなカミュ」

気さくな笑顔を貼り付けて、柱にもたれかかっていたのはカノンだ。

「あなたがどうしてここに?天蠍宮の主は不在だと聞いたが?」

「ちょっと、お前と話がしたくてな。悪いが後で双児宮まできてくれないか?」

カノンがこれ見よがしに右手を振って見せた。そこに握られていたのは一通の手紙。
薄汚れだいぶくたびれたそれに、確かに見覚えがあった。
あまりのショックに言葉をなくし、呆然と立ちすくむ。

「確かに、約束したぞ」

ポンポンと私の肩を叩くと、彼は自宮に向かい石段を下って行った。



取りあえずはここまで。
後2回でおわります。次回、カノンがカミュの尻を叩いて聖域から追い出してミロと再会したらすべてが丸く収まるはず。




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2015/05/23 (Sat)11:02
うひゃー、4話もドキドキ展開で興奮しまくりでした(*ノωノ)
以下ネタバレを含みますので大丈夫な方だけどうぞ。


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2015/05/18 (Mon)15:30
唐突にスルト×ミロを妄想してみる。
カミュを絡めた三角関係なんだけど。

「あれは事故だ」と言いながら、腹の底ではカミュをめちゃくちゃ憎んでるスルト。
カミュが大切にしている親友ミロの存在を知り、彼を使って復讐を企てる。
で、カミュとミロの決闘のどさくさに罠を仕掛け、ミロの生け捕りに成功。
周囲には「蠍座は始末した」と触れ回りながら、地下牢のようなところにミロを隠した。

ルート1
お決まりの性奴隷とししてミロを調教。
男としてのプライドも戦士としてのプライドもズタズタにされ、それでも諦めずに反抗の意思を見せるミロに次第に執着していくスルト。
途中からカミュのことなどどうでもよくなり、ただミロの全てを手にれたいと望むようになるんだけど、ミロの心にはカミュの影が…。
ここでもカミュに邪魔されて(そもそも好かれる要素もないんだけど)嫉妬に狂ったスルト。
手に入らないならば、壊してしまえ。
調教なんて生ぬるいことは止めて、死ぬギリギリまで追い詰める様な行為を繰り返し、とうとうミロは廃人同然に。
で、カミュの前で壊れたミロに調教の成果を披露させ…(ry)
怒り狂ったカミュによりスルトは倒される(←本人それを望んでいた)
自分の過ちが友人の妹を奪い、友を復讐の鬼にし、無関係な親友まで巻き込んだ罪悪感に苛まれるカミュ。
助け出したミロを自分の庇護下で静養させる。そのおかげでミロは少しづつ元気になっていくんだけど、自分はもう汚れきった存在だと自分への嫌悪感が半端ない。
という事で、今度はミロとカミュの壮絶な両片思いが幕を開けるんだけど、この二人永遠に幸せになる気配がない。誰も幸せになれないでござる。

ルート2
激しい消耗のせいか、ミロが記憶喪失に。
戸惑うミロに、自分は身内だと説明するスルト。
てっきり、ミロとカミュが恋人同士だと誤解(実際は両片思い)していたスルトは、ミロを惚れさせ、カミュに大ダメージを与えたうえで、玩具にして捨てる計画を立てる。
優しくするのも演技、愛をささやくのも演技、のはずだったのに。
気が付けば屈託なく笑う無邪気なミロに骨抜きにされたのはスルトの方だった。
そのうち、ミロの記憶が戻ったら捨てられるのは自分ではないかと怯えるように。
で、ここでヤンデレルート行くか純愛ルート行くかまで妄想して力尽きた。
どっちにしろ、カミュに明るい未来はないなと思ったらそれ以上想像するのが辛くなったので放置。


黄金魂が進んで、スルトの性格とかはっきりつかめるようになったら書いてみたい気もするので、覚え書き投下。

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2015/05/17 (Sun)22:49
弟子たちが寝静まった後、カミュは家を抜け出し氷でできた天然の椅子に座り手紙を読み返していた。
手紙の主はミロだ。筆まめな彼女は、毎月手紙をくれる。日常のちょっとしたことが書き連ねられたそれは、隔離された地での生活にささやかな彩を添えてくれた。やや癖のある右上がりの文字を見るたびに心が躍った。そう、今までは…。

初めての夜を共にし、カミュは後ろ髪を引かれる思いでシベリアへと帰還した。
ミロの柔らかな肢体を抱きしめて眠る夢を見たのも、一度や二度ではない。
筆不精で、帰郷の知らせくらいしか手紙は書かない自分だが、今回はミロの手紙に返事を書こうと決めていた。
ちゃんと伝えきれなかった思いをきちんと形にして返そうと。

だが、心待ちにしていた手紙の中に、恋人のミロはいなかった。
いつもと変わらぬ、日常が綴られた手紙。そこには、親友としてのミロしかおらず、愛の言葉の欠片さえも見つからなかった。
どうしたことかと、カミュは混乱した。
ミロにとって、あの夜は戯れでしかなかったのだろうか?
切なげに名前を呼びながら縋り付いてきたミロは幻だったのか?
考えてみれば、ミロが自分への思いを打ち明けてくれたのはシベリアに来るよりずっと前のことだ。とうの昔に、ミロの思い人は自分ではなくなっていたのかもしれない。
私の胸に抱かれながら、他の男を思い浮かべていたことだって……ありうる。
その考えに達した時、カミュの胸は張り裂けそうなほど痛んだ。
すぐにでも、小宇宙を通してミロを問い詰めたい気持ちと、最悪の未来を想定して傷つくのを少しでも先延ばししたい気持との板挟みに苦しんだ。

悩んだ末、手紙に思いを託した。
交わった熱の熱さ。
明け方、腕の中のミロを見つけたときの幸せな気持ち。
ミロを失いたくないこと、確かに愛していること。

荒れ狂う胸の内を書きつけた手紙の返事は、二週間と待たずに届いた。
いつも通りの挨拶から始まり、ささやかな日常が綴られた手紙が。

つまり、ミロはすべてを無かったことにしたいのだ。

そう理解した時、床に崩れ落ちて泣いた。

それからだ。
昼間は弟子の手前、しゃんとしたいつもの自分でいられる。
だが、夜の帳が下り、ベッドに横になればミロの幻想に惑わされ眠れなくなった。

なぁ、ミロ。あの日、お前の思いを受け入れていたら、違った未来があったのか?

空にはためく七色のカーテンを見つめながら、ミロの青い瞳と赤く染まった頬に想いを馳せた。




ミロが旅立って一週間後。聖域に一通の手紙が届いた。
薄汚れ、よれよれになったそれは、宛名の文字も滲んで読みにくくなっていた。辛うじて”Milo”の文字が読み取れる。
差出人の名前は頭文字のC以外は流れて消えていた。





やっとここまで来ました。
この先何も考えていないんですけどね。(;´・ω・)
取りあえず、サガかカノンあたりに頑張ってもらえばいいかしら?

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2015/05/12 (Tue)23:43
ミロが旅立つ日の朝。お腹の子供はすでに4か月に入っており、少しづつお腹が目立ってきた。
双児宮にてサガとカノンに別れを告げるミロ。

「ミロ、今からでも遅くはないのだよ。父親のことを素直に打ち明ければ、この聖域で子を産むことをアテナも承諾してくださるかもしれない」

「サガ、それは無理だ。聖闘士の手本となるべき黄金聖闘士が未婚の母になるなんて醜聞でしかない。アテナが許しても教皇が許しはしないだろう」

「そこは、お前とわたしで説得するのだ。それでもダメならばアイオロスも巻き込み数で押し通す!!誰も知り合いがいないところで一人で出産をするミロが心配ではないのか!!」

昔からサガは過保護だ。それはカノンも同じだが、意外なことにサガの方が軌道を逸脱しやすい。
今も髪を掻き毟りながら忙しなく室内を歩き回るサガにミロは苦笑を漏らした。

「ありがとう、サガ。だが、すべて自分のまいた種だ。それに、俺はもう子供じゃない。自分でしたことは、自分で責任をとるさ」

それでも納得がいかないというサガに、ミロは右手を上げて言葉を遮った。

「愚兄よ、お前よりミロの方が大人だな。ミロ、何かあったらすぐに呼べ。どこに居てもすぐに駆けつける」

「な!私だってすぐに駆けつけて見せる。ミロ、私はお前を実の娘のように思っているのだからね」

「実の娘って、サガ俺と8歳しかかわらないじゃん」

「妹よりも娘の方がより血縁的には近いだろう。だから娘だ。それくらいお前がかわいい」

ぎゅっと、ミロの体を抱きしめるサガ。
ミロも「ありがとう」とサガを抱きしめ返す。
二人を微笑ましく見つめながら、カノンはミロの癖の強い髪をくしゃりと撫でた。


今日はここまで

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春乃
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