腐った妄想の吐きだし口。
現在は聖闘士星矢の蠍座のミロのハマっております。
2016/01/15 (Fri)17:35
大量の段ボールを切る仕事の最中、「ミロさんならスカニーの爪でスーっとやれそう!いや、シュラさんなら右手と左手が使えるから効率二倍!!シュレッターならぬ、シュラッター」なんて馬鹿げたことを考えていたら、顔に出ていたらしく「なんか面白いことあったの?」と突っ込まれる始末。取りあえず、適当に誤魔化して難を逃れました。すぐに顔に出るので、おちおち妄想もできない。鉄壁のポーカーフェイスが欲しいです。
世間一般的には、攻と受なら性欲が強いのは断然攻ですね。Hで頑張りすぎちゃったって言うと大体受けの子が腰が痛くて動けない。で、攻めが謝りながら受けを介抱するのが鉄板(もしかしたら、最近のBLは違うかもしれないけど)ですよね。
だけど、受けがムラムラしてもいいと思うの。
ミロが変に悪酔いして、物凄い性欲魔人になっちゃって、カミュにおねだりしまくり。いつも以上に積極的に、情熱的に動くミロが可愛くて頑張っちゃうカミュ。
次の日、突き上げすぎて腰と膝にガタがきて、ベッドから起き上がれない…。そんなカミュの隣でケロッとして、「お前、黄金のくせにひ弱だな」とかしれっと言っちゃうミロ。カミュは「昨日は可愛かったのに、なんだこの態度」と眉をひそめながら、密かにリベンジを胸に誓い、エロ本を読み漁る…。ミロはミロで魚介コンビから(水星座仲間だしね)いろいろ情報を仕入れて(吹きこまれてが正しいか?)、カミュ骨抜き対策してたり。
純朴で攻めの色に染まるミロも可愛いけれど、奔放で小悪魔なミロも素敵ですよね。
世間一般的には、攻と受なら性欲が強いのは断然攻ですね。Hで頑張りすぎちゃったって言うと大体受けの子が腰が痛くて動けない。で、攻めが謝りながら受けを介抱するのが鉄板(もしかしたら、最近のBLは違うかもしれないけど)ですよね。
だけど、受けがムラムラしてもいいと思うの。
ミロが変に悪酔いして、物凄い性欲魔人になっちゃって、カミュにおねだりしまくり。いつも以上に積極的に、情熱的に動くミロが可愛くて頑張っちゃうカミュ。
次の日、突き上げすぎて腰と膝にガタがきて、ベッドから起き上がれない…。そんなカミュの隣でケロッとして、「お前、黄金のくせにひ弱だな」とかしれっと言っちゃうミロ。カミュは「昨日は可愛かったのに、なんだこの態度」と眉をひそめながら、密かにリベンジを胸に誓い、エロ本を読み漁る…。ミロはミロで魚介コンビから(水星座仲間だしね)いろいろ情報を仕入れて(吹きこまれてが正しいか?)、カミュ骨抜き対策してたり。
純朴で攻めの色に染まるミロも可愛いけれど、奔放で小悪魔なミロも素敵ですよね。
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2016/01/02 (Sat)16:54
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
本当なら昨日新年のご挨拶をしたかったんですが、間に合いませんでした(´-ω-`)残念。さて、話は変わって初夢の話。『聖闘士星矢、外国人俳優で実写化!でもあらすじよんだら今読んでるBL(みたいな)小説』っていう美味しいんだか、なんなんだか変な夢を見ました。星矢キャラで置き換えして読んでるせいなんでしょうけどね。まだ読みかけなんですけど、いつか本当に星矢で二重パロやってみたいです。
置き換えのまま簡単に内容を説明すると
かつて天には二つの月があった。紅い月の王サガと蒼い月の王カノン。地上の人々は紅い月を美しいと褒め称え、蒼い月を不吉だと蔑んだのでカノンが嫉妬から戦を起こしてしまう。結果、紅い月は墜落し、サガは冥王ハーデスの慰み者に。
時は流れて、かつて紅い月を崇拝していた砂漠の民の末裔カミュは、滅びの大樹から生まれたミロを手に入れカノンに復讐を誓う。
そして、ことの成り行きを見守る星の王シオン。
ざっとまとめるとこんな感じでしょうか。なお、レビューを読むとラストは双子愛らしいです。
私の文章能力では一ミリも再現できませんが、原作は凄く美しい文章の中にきわどい妄想を掻きたてる表現がいっぱいです。小沢淳「月王譚」興味のある方は是非読んでください。って、なにこれ宣伝(;^ω^)
本当なら昨日新年のご挨拶をしたかったんですが、間に合いませんでした(´-ω-`)残念。さて、話は変わって初夢の話。『聖闘士星矢、外国人俳優で実写化!でもあらすじよんだら今読んでるBL(みたいな)小説』っていう美味しいんだか、なんなんだか変な夢を見ました。星矢キャラで置き換えして読んでるせいなんでしょうけどね。まだ読みかけなんですけど、いつか本当に星矢で二重パロやってみたいです。
置き換えのまま簡単に内容を説明すると
かつて天には二つの月があった。紅い月の王サガと蒼い月の王カノン。地上の人々は紅い月を美しいと褒め称え、蒼い月を不吉だと蔑んだのでカノンが嫉妬から戦を起こしてしまう。結果、紅い月は墜落し、サガは冥王ハーデスの慰み者に。
時は流れて、かつて紅い月を崇拝していた砂漠の民の末裔カミュは、滅びの大樹から生まれたミロを手に入れカノンに復讐を誓う。
そして、ことの成り行きを見守る星の王シオン。
ざっとまとめるとこんな感じでしょうか。なお、レビューを読むとラストは双子愛らしいです。
私の文章能力では一ミリも再現できませんが、原作は凄く美しい文章の中にきわどい妄想を掻きたてる表現がいっぱいです。小沢淳「月王譚」興味のある方は是非読んでください。って、なにこれ宣伝(;^ω^)
2015/12/28 (Mon)23:50
十歳くらいイメージでお願いします。まだギリギリ親友。恋愛感情無しで。甘え下手で弱ってるカミュと能天気で無意識お母さんなミロ。
リハビリで書いたSSですので、いつも以上に拙いのはご容赦ください。
ベッドの上で、枕をクッション代わりにベッドサイドにもたれ掛かった親友がシャツの裾を捲り上げて手招きをする。
「ほら、早く来いよ」
「いや、べつに私は…」
ミロは困惑し尻ごみをする私の腕をじれったそうに引っ張ると、有無を言わさず膝の上に座らせた。
全く、なぜこうなった!?
数時間前の自分の発言に後悔しつつ、大げさにため息をついた。
麗かな昼下がりの公園。何の面白味もない女性がベンチに座っている。首にケープを巻き胸から下は隠されているが、何かを抱えているのはその服の膨らみで分かる。傍らには真新しいベビーカー。だが、中に赤ん坊はいない。そう、赤ん坊は今食事の真っ最中。母親の腕に抱かれ、一心不乱に乳を吸っているのだろう。残念ながら、その顔を見ることは出来ないが、きっと安心しきっているにちがいない。母親は、愛情が満ち溢れた顔で、ケープ越しに我が子を見つめている。
まさに「平和」の一言に尽きる、ごくありふれた情景だ。それなのに、さきほどから重い鉛のようなものが、胸の内に沈んでいる。
今さら、なんだというのだ。私は黄金聖闘士。くだらない感傷に惑わされるな。
そう自分を叱責してみても、一向に胸の内は晴れない。
「なぁ、カミュ。何を真剣に見つめているんだ?」
ミロの問いかけに、随分と長いことそれを見つめていたことを思い知らされた。反射的に「なんでもない」と答えたが、動物的な勘が鋭い親友はそれで納得はしてくれなかった。ただ無理やり聞き出すようなまねはせず、大きな瞳でじっとこちらを見つめている。
昔から、ミロのこの顔が苦手だ。こんなふうに見つめられると、胸の内を覗かれている気持になる。流しきれずに、隠しておきたい重くドロドロした部分を話す羽目になるのだ。
私は観念して口を開いた。
「昔、少し話したと思うが。私の両親は、私をずっと疎んじていた。私の故郷では、紅い瞳は悪魔の印。二人とも私のことを恐怖と嫌悪が入り混じった目で見ていた。だがな、時々思うのだ。例え悪魔の子供だとしても、生まれたばかりの赤子は乳を飲まねば死んでしまう。私の母親は、私に乳を与え、生かしてくれた。それは、親としての責任の為か、それとも一欠けらの愛情があったのだろうか。そんなつまらないことを考えていたのだ」
こんなみっともない感傷に浸っているのは、きっとこの前初めて人を殺めたからだ。粛清任務もこなせるようになって一人前。分かってはいるが、相手を屠ったその瞬間体の震えが止まらなかった。私の紅い瞳や髪を気味悪がり、「お前は悪魔付だ。今に人を傷つけて喜ぶ子になるにちがいない」と呪いのように言っていた両親の顔が浮かんだ。
両親の予言通り人を傷つける私は、誰からも愛されることのない存在なのではないか。そんな考えが頭をよぎる。何とも馬鹿げた妄想だ。だがそれは、なかなか私の頭の中から消えてくれない。流石にここまでネガティブな思考は、親友にも打ち明けられない。
私の告白に、ミロは大きな瞳を瞬かせた。それから難しい顔をいて黙り込んでしまった。
やはり、あんな話はするべきではなかった。
感受性の強い親友は、私の話を聞いて自分のことのように胸を痛めているのだろう。ミロの手を乱暴に引っ張ると歩き出した。
「随分と道草を食ってしまったな。さて、急いで買い物を済ませて帰ろう。夕飯は、いつものパンでいいか?」
ミロは頷き、ポトフが食べたいと言った。だからこの話はもうここで終わりだと思っていた。
ミロの左手が、優しく頭を撫でる。右手はとんとんとあやすように腰のあたりを軽く叩く。
「ミロ、いったい何がしたいんだ?」
「ん?いや、乳を飲む子供を見ていると、自分が一時でも両親に愛されていたのか、考えてしまうとさっき言っていただろう。だったら、再現してみればいい。もしかしたら、赤ん坊の頃の記憶が蘇ってくるかもしれんぞ」
なんと馬鹿げた提案だろう!!子供じみた思い付きに絶句する。 それなのに、さも名案だとでも言いたげにミロは頷く。
こうなったら仕方がない。ちょっと付き合ってやれば気が済むのだ。
突拍子もない親友の行動に呆れつつも、覚悟を決めた。
男の、それも子供の乳首は小さい。とても口に含めるものではないが、取りあえず薄い胸に唇を寄せ目を閉じる。
「カ、カミュ…くすぐったい!鼻息が胸にかかる…」
クツクツと笑いながら、ミロが身をよじる。
「コラ、乳を吸われてくすぐったいという母親がどこにいる」
全く、誰のせいでこんな恥ずかしいことをしていると思っているんだ!自分の発言が発端であることは棚にあげて、ミロを睨むと漸く「ゴメン、ゴメン」と静かになった。
全く馬鹿馬鹿しい。すぐ終わりにしてやる。
気を取り直して、もう一度小さな乳首を唇で挟んで目を閉じる。
唇を通して伝わる体温。脈打つ心臓。体つきは私の方が大きいというのに、ミロにすっぽりと包まれている感覚。先ほどまでの馬鹿にした気持ちは、すぐに消えていった。
手を繋ぐのとも、ハグとも違う絶対的な安心感。ずっとこのままで居たいとさえ、思えるような。
あぁ、そうか。
過去の記憶とか、そんなものどうでもいい。両親に疎まれていても、この手が血に染まっていても。
この温もりがあれば生きていける。私の居場所はここにある。私の親友。
「カミュ。どう?思い出せそう?」
聞きなれたミロの声でさえ甘く感じる。
恥ずかしい。これでは本当に赤ん坊になったようだ。
照れた顔を見られたくなくて、わざとミロの髪をぐちゃぐちゃにかき回した。ミロから上がる苦情の声は聞こえないふりをした。
END
リハビリで書いたSSですので、いつも以上に拙いのはご容赦ください。
ベッドの上で、枕をクッション代わりにベッドサイドにもたれ掛かった親友がシャツの裾を捲り上げて手招きをする。
「ほら、早く来いよ」
「いや、べつに私は…」
ミロは困惑し尻ごみをする私の腕をじれったそうに引っ張ると、有無を言わさず膝の上に座らせた。
全く、なぜこうなった!?
数時間前の自分の発言に後悔しつつ、大げさにため息をついた。
麗かな昼下がりの公園。何の面白味もない女性がベンチに座っている。首にケープを巻き胸から下は隠されているが、何かを抱えているのはその服の膨らみで分かる。傍らには真新しいベビーカー。だが、中に赤ん坊はいない。そう、赤ん坊は今食事の真っ最中。母親の腕に抱かれ、一心不乱に乳を吸っているのだろう。残念ながら、その顔を見ることは出来ないが、きっと安心しきっているにちがいない。母親は、愛情が満ち溢れた顔で、ケープ越しに我が子を見つめている。
まさに「平和」の一言に尽きる、ごくありふれた情景だ。それなのに、さきほどから重い鉛のようなものが、胸の内に沈んでいる。
今さら、なんだというのだ。私は黄金聖闘士。くだらない感傷に惑わされるな。
そう自分を叱責してみても、一向に胸の内は晴れない。
「なぁ、カミュ。何を真剣に見つめているんだ?」
ミロの問いかけに、随分と長いことそれを見つめていたことを思い知らされた。反射的に「なんでもない」と答えたが、動物的な勘が鋭い親友はそれで納得はしてくれなかった。ただ無理やり聞き出すようなまねはせず、大きな瞳でじっとこちらを見つめている。
昔から、ミロのこの顔が苦手だ。こんなふうに見つめられると、胸の内を覗かれている気持になる。流しきれずに、隠しておきたい重くドロドロした部分を話す羽目になるのだ。
私は観念して口を開いた。
「昔、少し話したと思うが。私の両親は、私をずっと疎んじていた。私の故郷では、紅い瞳は悪魔の印。二人とも私のことを恐怖と嫌悪が入り混じった目で見ていた。だがな、時々思うのだ。例え悪魔の子供だとしても、生まれたばかりの赤子は乳を飲まねば死んでしまう。私の母親は、私に乳を与え、生かしてくれた。それは、親としての責任の為か、それとも一欠けらの愛情があったのだろうか。そんなつまらないことを考えていたのだ」
こんなみっともない感傷に浸っているのは、きっとこの前初めて人を殺めたからだ。粛清任務もこなせるようになって一人前。分かってはいるが、相手を屠ったその瞬間体の震えが止まらなかった。私の紅い瞳や髪を気味悪がり、「お前は悪魔付だ。今に人を傷つけて喜ぶ子になるにちがいない」と呪いのように言っていた両親の顔が浮かんだ。
両親の予言通り人を傷つける私は、誰からも愛されることのない存在なのではないか。そんな考えが頭をよぎる。何とも馬鹿げた妄想だ。だがそれは、なかなか私の頭の中から消えてくれない。流石にここまでネガティブな思考は、親友にも打ち明けられない。
私の告白に、ミロは大きな瞳を瞬かせた。それから難しい顔をいて黙り込んでしまった。
やはり、あんな話はするべきではなかった。
感受性の強い親友は、私の話を聞いて自分のことのように胸を痛めているのだろう。ミロの手を乱暴に引っ張ると歩き出した。
「随分と道草を食ってしまったな。さて、急いで買い物を済ませて帰ろう。夕飯は、いつものパンでいいか?」
ミロは頷き、ポトフが食べたいと言った。だからこの話はもうここで終わりだと思っていた。
ミロの左手が、優しく頭を撫でる。右手はとんとんとあやすように腰のあたりを軽く叩く。
「ミロ、いったい何がしたいんだ?」
「ん?いや、乳を飲む子供を見ていると、自分が一時でも両親に愛されていたのか、考えてしまうとさっき言っていただろう。だったら、再現してみればいい。もしかしたら、赤ん坊の頃の記憶が蘇ってくるかもしれんぞ」
なんと馬鹿げた提案だろう!!子供じみた思い付きに絶句する。 それなのに、さも名案だとでも言いたげにミロは頷く。
こうなったら仕方がない。ちょっと付き合ってやれば気が済むのだ。
突拍子もない親友の行動に呆れつつも、覚悟を決めた。
男の、それも子供の乳首は小さい。とても口に含めるものではないが、取りあえず薄い胸に唇を寄せ目を閉じる。
「カ、カミュ…くすぐったい!鼻息が胸にかかる…」
クツクツと笑いながら、ミロが身をよじる。
「コラ、乳を吸われてくすぐったいという母親がどこにいる」
全く、誰のせいでこんな恥ずかしいことをしていると思っているんだ!自分の発言が発端であることは棚にあげて、ミロを睨むと漸く「ゴメン、ゴメン」と静かになった。
全く馬鹿馬鹿しい。すぐ終わりにしてやる。
気を取り直して、もう一度小さな乳首を唇で挟んで目を閉じる。
唇を通して伝わる体温。脈打つ心臓。体つきは私の方が大きいというのに、ミロにすっぽりと包まれている感覚。先ほどまでの馬鹿にした気持ちは、すぐに消えていった。
手を繋ぐのとも、ハグとも違う絶対的な安心感。ずっとこのままで居たいとさえ、思えるような。
あぁ、そうか。
過去の記憶とか、そんなものどうでもいい。両親に疎まれていても、この手が血に染まっていても。
この温もりがあれば生きていける。私の居場所はここにある。私の親友。
「カミュ。どう?思い出せそう?」
聞きなれたミロの声でさえ甘く感じる。
恥ずかしい。これでは本当に赤ん坊になったようだ。
照れた顔を見られたくなくて、わざとミロの髪をぐちゃぐちゃにかき回した。ミロから上がる苦情の声は聞こえないふりをした。
END
2015/12/14 (Mon)12:16
最近、パートが決まり、子供の託児所探しやらなんやらで放置気味でした。今後、亀更新になるかと思われます。
さて、今日有線で”僕はサンタクロース”って曲が流れてたんですよ。この曲って聞けば聞くほどカミュミロ前提〇〇ミロ(〇〇の部分はお好きな人を入れてください)に思えてくる自分。
例えば、カミュミロ前提リアミロ
サガの乱でカミュが亡くなって、表面上は何ともないように振舞っているけど、夜になるとカミュの墓の前で立ち尽くしているミロ。悲しみが深すぎて、泣くこともできないミロをそっと見守るアイオリア。アイオリアはミロを元気づけたいと思っているけど、思うようにいかず見守る事しかできない自分を腹立たしく思っている。
そんな二人を天国からカミュが見ているわけですよ。
ミロは誰にも渡したくない。
でも、ミロが悲しむ姿を見たくない。
カミュが空の上で葛藤を重ねているうちに、季節は変わって冬が来た。カミュは、二人の為に雪を降らせる。大好きなミロと、大好きなミロを幸せにしてくれるだろうリアの為に。
雪が降っても墓の前から動かないミロに、アイオリアがそっと近づいて言うんです。
「風邪をひくぞ」
「放っておいてくれ」
ミロは無機質に答えるが、そんなことできるわけがなく。多分アイオリアはマフラーも手袋もしない派だろうから、防寒具を貸すことなどできず。冷たくなったミロの手をそっと握って温めてやるんです。驚くミロに「俺だって、お前を大切に思っている。大切な、仲間だと」(←まだ無自覚)と照れくさそうに言うんです。こうして、無自覚と天然のじれったい恋が始まるんです。
そんな二人を天国から切ない微笑みを浮かべながらカミュが見ているんです。
これがカノミロとなると、天国から雪を降らせながら血の涙を流すカミュさんが浮かぶから不思議(笑)寧ろ、カミュの涙が凍って雪か。
さて、今日有線で”僕はサンタクロース”って曲が流れてたんですよ。この曲って聞けば聞くほどカミュミロ前提〇〇ミロ(〇〇の部分はお好きな人を入れてください)に思えてくる自分。
例えば、カミュミロ前提リアミロ
サガの乱でカミュが亡くなって、表面上は何ともないように振舞っているけど、夜になるとカミュの墓の前で立ち尽くしているミロ。悲しみが深すぎて、泣くこともできないミロをそっと見守るアイオリア。アイオリアはミロを元気づけたいと思っているけど、思うようにいかず見守る事しかできない自分を腹立たしく思っている。
そんな二人を天国からカミュが見ているわけですよ。
ミロは誰にも渡したくない。
でも、ミロが悲しむ姿を見たくない。
カミュが空の上で葛藤を重ねているうちに、季節は変わって冬が来た。カミュは、二人の為に雪を降らせる。大好きなミロと、大好きなミロを幸せにしてくれるだろうリアの為に。
雪が降っても墓の前から動かないミロに、アイオリアがそっと近づいて言うんです。
「風邪をひくぞ」
「放っておいてくれ」
ミロは無機質に答えるが、そんなことできるわけがなく。多分アイオリアはマフラーも手袋もしない派だろうから、防寒具を貸すことなどできず。冷たくなったミロの手をそっと握って温めてやるんです。驚くミロに「俺だって、お前を大切に思っている。大切な、仲間だと」(←まだ無自覚)と照れくさそうに言うんです。こうして、無自覚と天然のじれったい恋が始まるんです。
そんな二人を天国から切ない微笑みを浮かべながらカミュが見ているんです。
これがカノミロとなると、天国から雪を降らせながら血の涙を流すカミュさんが浮かぶから不思議(笑)寧ろ、カミュの涙が凍って雪か。
2015/11/28 (Sat)07:25
シベリアで弟子をとるようになってから早4年。定期報告の為に半年ぶりに聖域に戻った私は、天蠍宮の前で顔を顰めた。
宮の入口で、雑兵が倒れている。背中には矢座のトレミーの矢が幾本も刺さり、おびただしい血が石段を汚している…ようにみえるが。
「ミロ、血のりに砂糖を加えるのは口に含むときだけでよいのだ。背中に使用する分まで砂糖を入れたせいで、蟻がたかっているぞ」
その言葉に、ミロは慌てて体を起こすとシャツを脱ぎ捨てた。カタンと音を立てて背中の矢が石畳の上に落ちる。一本拾い上げてみれば、それは紛れもなくトレミーの矢だった。先は潰してあるが。
「どうりで体がもぞもぞすると思ったら…。せっかくの苦労が水の泡だ。こんなことなら、いつも通り室内でやればよかった!」
バタバタとシャツを振って蟻を落とす。髪にもついているので、手で払ってやった。
全く、昔から後先考えぬ男だ。時々、自分の弟子の方が知能指数が高いのではないかと心配になる。
「…どれくらい死体を演じてたんだ?」
ミロは口をへの字に結んだまま、首を傾げると「一時間くらいか」と答えた。
一時間…。つまらない悪戯の為に随分と無駄な時間と労力をつぎ込んだものだ。その間、ここを通った者のことを思うと、あきれ果て「掃除が大変だな」と呟くのがやっとだった。
「せめて君が驚いてくれたら、よかったんだがな。さて、これから報告だろう、行ってくるといい。夕飯くらいは付き合ってくれるんだろう?」
「すまんが、今日は無理だ。修行に必要な資料をまとめなければならないのでな」
「フラれてしまったか。あまり根詰めるなよ。君が体を壊したら可愛い弟子が泣くぞ」
「心得ているさ」
軽いハグを交わし、ミロと別れる。彼はこれから、一人であの後始末をするのだろう。全くご苦労なことだ。
石段を登り、教皇宮までたどり着くと法衣姿のアフロディーテと出会った。
「今回は何だった?」
「矢が刺さった雑兵だった」
「ほう。雑兵か。いろいろ考えるものだね。確かこれで4作目だろ?」
「…5作目だ」
一作目は、聖衣を纏って胸にブラッディ―ローズが突き刺さっていた。一瞬驚いたが、白バラを染めているのが絵具だとすぐにわかってミロを嗜めた。
二作目は私服でロープが首に巻き付いていた。「黄金聖闘士を絞殺できる者がそうそういるはずなかろう」と言うと、ミロは満足そうにくくくと笑った。
三作目は練習着で倒れていて、背中には派手な刀傷がついていた。本人曰く、「シュラのエクスカリバーをイメージしたんだ」とあっけらかんと言っていた。
四作目は練習着で頭に斧が刺さっていた。あの、斧が刺さったまま茶を出された時はかなりシュールだった。血のりの色とハーブティーの色がそっくりで、飲む気が失せた。ミロなりのブラックジョークだったのだろか?いや、あいつにそこまでの思考はないと思いたい。
変な思い出に意識を飛ばしていると、「ところで」とアフロディーテの声が耳に届いた。
「どうしてミロはそんな悪戯をするんだろうね?」
「さぁな。こればっかりは私にも分からん」
アフロディーテは意味ありげに笑うと、仕事に戻っていった。私も自分の用事を済ませるために先を急いだ。
※※※※※※※※※※※※※※※
調べものがひと段落したのは、深夜の時間帯に差し掛かってからだった。これから集めたデータをもとに訓練の内容を検討し直さなければならない。成長期にあわせて食事内容も見直さなければ…。
どっと疲れが出てきて、眉間を揉んだ。お茶でも飲んで一息入れることにしよう。重い腰を上げると、キッチンへと向かった。
湯を沸かしている間に、道具を用意する。主が留守にしていても、女官たちが定期的に手入れをしてくれているので、宮の中はいつでも清潔だ。
茶葉を出そうと戸棚を開けて、そこに見慣れない缶を見つけた。
はて?これは何だ?
怪訝に思いながら缶を手に取り開けてみる。キッチンに漂う強めの香りは、どこかで嗅いだ覚えがあった。だが、なかなか記憶と嗅覚が結びつかずに首をひねっていると、蓋の裏に小さな紙切れが貼り付けてあるのに気が付いた。
『お疲れさま。このハーブティー、血行を良くしたり、消化を助けたり、兎に角体にいいらしいぞ。弟子の育成で大変だろうが、自分の体も大切にな』
名前なんて書いてなくても分かる。右上がりの癖のあるこの文字は、間違いなくミロの字だ。
「そうだ、この茶は!」
頭に斧が刺さったミロが淹れてくれた茶だ。あの日、ミロはあのハーブティーを土産にとくれたのだ。だが、シベリアに帰還するために荷造りをしている最中に氷河が熱を出したと連絡が入って、焦って荷物にいれそびれた。たぶん、ベッドの脇にでも落ちていたものを掃除にきた女官か誰かがこの棚に置いておいてくれたのだろう。
『どうしてミロはそんな悪戯をするんだろうね?』
不意に、アフロディーテの問いかけが蘇る。
親友が奇行に走る理由、それは。
「寂しかった、のか」
昔は、一晩中星を見ながら語り合ったり、森の奥で秘密の鍛錬をしたり、いつだって私たちは一緒だった。
それなのにシベリアに渡ってからは、なれない弟子の育成に忙しくて、出す手紙と言えば帰還の知らせだけ。たまの語らいも私の口から出る殆どの話題は弟子の成長のことばかり。『離れていても心は繋がっている』そんな都合のいい言葉で、自分の怠慢を誤魔化していた。聖域で私の帰りを待つミロの気持ちを考えていなかった。ミロはこんなにも私を気にかけていてくれたのに…。
沸かしたての湯でハーブティーを淹れると、急いで自室に戻った。夜が開けるまでになんとしてでも切りの良い所まで仕上げねば。そして、朝食をミロと一緒に食べるのだ!
※※※※※※※※※
「すまんな、バタバタしてしまって」
「気にするな。お互い様だ」
結局、二人でゆっくりできたのはあの朝食の時だけだった。後はお互いに職務で忙しくて、碌に話せぬまま出立の日を迎えた。
「ミロ、お前が死んだ振りをしていいるのは…」
「ん?」
「いや、見慣れると面白いな」
「そう言われると、気合が入る」
昔と変わらない、悪戯小僧の顔でミロが笑う。だから私も顰め面で「調子に乗るなよ」と釘を刺す。昔と同じように。
聖域に帰ると友が必ず死んだ振りをしている。
ちょっと褒めると調子に乗るから、対応はできるだけクールに。
おまけ
「…今回は随分と頑張ったな…」
天蠍宮のプライベートスペースへと繋がるドアを開けると、そこには四肢を飛散させた巨大蠍の着ぐるみがあった。
まさかとは思うが、これをミロが縫ったのだろうか
巨大蠍は、完全に息の根が止まっていないようでカタカタと痙攣している。そしてその鋏の先には何か文字が書いてあった。
『おかえり』
血のりで書かれた文字を見て、返事の代わりに愛しい親友をグロテスクな着ぐるみごと抱きしめた。
宮の入口で、雑兵が倒れている。背中には矢座のトレミーの矢が幾本も刺さり、おびただしい血が石段を汚している…ようにみえるが。
「ミロ、血のりに砂糖を加えるのは口に含むときだけでよいのだ。背中に使用する分まで砂糖を入れたせいで、蟻がたかっているぞ」
その言葉に、ミロは慌てて体を起こすとシャツを脱ぎ捨てた。カタンと音を立てて背中の矢が石畳の上に落ちる。一本拾い上げてみれば、それは紛れもなくトレミーの矢だった。先は潰してあるが。
「どうりで体がもぞもぞすると思ったら…。せっかくの苦労が水の泡だ。こんなことなら、いつも通り室内でやればよかった!」
バタバタとシャツを振って蟻を落とす。髪にもついているので、手で払ってやった。
全く、昔から後先考えぬ男だ。時々、自分の弟子の方が知能指数が高いのではないかと心配になる。
「…どれくらい死体を演じてたんだ?」
ミロは口をへの字に結んだまま、首を傾げると「一時間くらいか」と答えた。
一時間…。つまらない悪戯の為に随分と無駄な時間と労力をつぎ込んだものだ。その間、ここを通った者のことを思うと、あきれ果て「掃除が大変だな」と呟くのがやっとだった。
「せめて君が驚いてくれたら、よかったんだがな。さて、これから報告だろう、行ってくるといい。夕飯くらいは付き合ってくれるんだろう?」
「すまんが、今日は無理だ。修行に必要な資料をまとめなければならないのでな」
「フラれてしまったか。あまり根詰めるなよ。君が体を壊したら可愛い弟子が泣くぞ」
「心得ているさ」
軽いハグを交わし、ミロと別れる。彼はこれから、一人であの後始末をするのだろう。全くご苦労なことだ。
石段を登り、教皇宮までたどり着くと法衣姿のアフロディーテと出会った。
「今回は何だった?」
「矢が刺さった雑兵だった」
「ほう。雑兵か。いろいろ考えるものだね。確かこれで4作目だろ?」
「…5作目だ」
一作目は、聖衣を纏って胸にブラッディ―ローズが突き刺さっていた。一瞬驚いたが、白バラを染めているのが絵具だとすぐにわかってミロを嗜めた。
二作目は私服でロープが首に巻き付いていた。「黄金聖闘士を絞殺できる者がそうそういるはずなかろう」と言うと、ミロは満足そうにくくくと笑った。
三作目は練習着で倒れていて、背中には派手な刀傷がついていた。本人曰く、「シュラのエクスカリバーをイメージしたんだ」とあっけらかんと言っていた。
四作目は練習着で頭に斧が刺さっていた。あの、斧が刺さったまま茶を出された時はかなりシュールだった。血のりの色とハーブティーの色がそっくりで、飲む気が失せた。ミロなりのブラックジョークだったのだろか?いや、あいつにそこまでの思考はないと思いたい。
変な思い出に意識を飛ばしていると、「ところで」とアフロディーテの声が耳に届いた。
「どうしてミロはそんな悪戯をするんだろうね?」
「さぁな。こればっかりは私にも分からん」
アフロディーテは意味ありげに笑うと、仕事に戻っていった。私も自分の用事を済ませるために先を急いだ。
※※※※※※※※※※※※※※※
調べものがひと段落したのは、深夜の時間帯に差し掛かってからだった。これから集めたデータをもとに訓練の内容を検討し直さなければならない。成長期にあわせて食事内容も見直さなければ…。
どっと疲れが出てきて、眉間を揉んだ。お茶でも飲んで一息入れることにしよう。重い腰を上げると、キッチンへと向かった。
湯を沸かしている間に、道具を用意する。主が留守にしていても、女官たちが定期的に手入れをしてくれているので、宮の中はいつでも清潔だ。
茶葉を出そうと戸棚を開けて、そこに見慣れない缶を見つけた。
はて?これは何だ?
怪訝に思いながら缶を手に取り開けてみる。キッチンに漂う強めの香りは、どこかで嗅いだ覚えがあった。だが、なかなか記憶と嗅覚が結びつかずに首をひねっていると、蓋の裏に小さな紙切れが貼り付けてあるのに気が付いた。
『お疲れさま。このハーブティー、血行を良くしたり、消化を助けたり、兎に角体にいいらしいぞ。弟子の育成で大変だろうが、自分の体も大切にな』
名前なんて書いてなくても分かる。右上がりの癖のあるこの文字は、間違いなくミロの字だ。
「そうだ、この茶は!」
頭に斧が刺さったミロが淹れてくれた茶だ。あの日、ミロはあのハーブティーを土産にとくれたのだ。だが、シベリアに帰還するために荷造りをしている最中に氷河が熱を出したと連絡が入って、焦って荷物にいれそびれた。たぶん、ベッドの脇にでも落ちていたものを掃除にきた女官か誰かがこの棚に置いておいてくれたのだろう。
『どうしてミロはそんな悪戯をするんだろうね?』
不意に、アフロディーテの問いかけが蘇る。
親友が奇行に走る理由、それは。
「寂しかった、のか」
昔は、一晩中星を見ながら語り合ったり、森の奥で秘密の鍛錬をしたり、いつだって私たちは一緒だった。
それなのにシベリアに渡ってからは、なれない弟子の育成に忙しくて、出す手紙と言えば帰還の知らせだけ。たまの語らいも私の口から出る殆どの話題は弟子の成長のことばかり。『離れていても心は繋がっている』そんな都合のいい言葉で、自分の怠慢を誤魔化していた。聖域で私の帰りを待つミロの気持ちを考えていなかった。ミロはこんなにも私を気にかけていてくれたのに…。
沸かしたての湯でハーブティーを淹れると、急いで自室に戻った。夜が開けるまでになんとしてでも切りの良い所まで仕上げねば。そして、朝食をミロと一緒に食べるのだ!
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「すまんな、バタバタしてしまって」
「気にするな。お互い様だ」
結局、二人でゆっくりできたのはあの朝食の時だけだった。後はお互いに職務で忙しくて、碌に話せぬまま出立の日を迎えた。
「ミロ、お前が死んだ振りをしていいるのは…」
「ん?」
「いや、見慣れると面白いな」
「そう言われると、気合が入る」
昔と変わらない、悪戯小僧の顔でミロが笑う。だから私も顰め面で「調子に乗るなよ」と釘を刺す。昔と同じように。
聖域に帰ると友が必ず死んだ振りをしている。
ちょっと褒めると調子に乗るから、対応はできるだけクールに。
おまけ
「…今回は随分と頑張ったな…」
天蠍宮のプライベートスペースへと繋がるドアを開けると、そこには四肢を飛散させた巨大蠍の着ぐるみがあった。
まさかとは思うが、これをミロが縫ったのだろうか
巨大蠍は、完全に息の根が止まっていないようでカタカタと痙攣している。そしてその鋏の先には何か文字が書いてあった。
『おかえり』
血のりで書かれた文字を見て、返事の代わりに愛しい親友をグロテスクな着ぐるみごと抱きしめた。